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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

歯を治す その2 

留学準備で始めた歯の治療。

今日も朝から行ってきました、歯医者さん。
今回は上の前歯。口を大きく開け、麻酔を打たれ、ぎーごごごごご、ぎーごごごごごご、と削られてきました。まだまだ続きそうです、歯の治療週間。はやく終わればいいな。

午後からは、ゼミでのラテン語購読。
今は、メーゲンベルクのコンラート(Konrad von Megenberg, 1309-1374)の盗賊騎士に関する文章を読んでいます。両親に先立たれた若い騎士が、略奪を繰り返すような盗賊騎士に落ちぶれることなく、いかにしてまっとうに生きていくことができるのか―。友人の援助が大切ですよ、孤立してはいけませんよ、とコンラートは説きます。「一匹が倒れたら、彼のもとに集まって、長い鼻で彼を支えるあの敬虔な象たちのように…」と。
なんだか、身につまされる内容です。

ラテン語はとても難しいのですが、ひとつひとつ丁寧に辞書で調べながら解読していく作業は、なんだかんだでとても楽しいものです。すらすらとラテン語を読めるようになったら、だからきっと、とても気持ち良いのだろうな。あこがれてしまいます。
by schembart | 2009-05-08 20:51