懐かしのアウクスブルク Augsburg

およそ一年ぶりにアウクスブルクへ行ってきました。

ミュンヘンから地域列車に揺られること1時間弱でアウクスブルク中央駅に着きます。2007年10月から2008年夏まで、およそ一年間暮らしたところです。「帰ってきたぜ」という気持ちで、顔も知らずとほころびました。ああ懐かしい。

残念ながら雨もぱらつき、あまり良い天気ではなかったので、「市庁舎前の広場でビールを飲む」計画はあえなく断念。またの機会ということで。

とくに観光するあてもなく、町中を歩きながら懲りずに本屋さんめぐり。2009年は、アウクスブルクの大富豪ヤーコプ・フッガー(Jakob Fugger, 1459-1525)生誕550年記念の年で、いろんな企画が行われております。フッガー関連書籍もたくさん出ていました。そんな中から、小さなガイドブックを購入。

Martin Kluger, Die Fugger. Die Deutschen Medici in und um Augsburg, Augsburg 2009.

学術書ではないのですが、とても読みやすく、写真もたくさんあって楽しい本です。

お腹がすいたので、市庁舎の地下レストラン(Ratskeller)で食事をすることに。


頼んだ料理はこちら。


ザーニゲス・プーテンゲシュネッツェルテ(Sahniges Putengeschnetzeltes)という舌を噛みそうな名前のシュヴァーベン料理です。七面鳥とキノコのクリームソース煮。これが素朴な味をしててとても美味しいのです。クリームソースって、ぼくは大好きなのです。


お腹も膨れたところで、また本屋さんめぐりへ。いくつか本を買いました。

Martin Kaufhold (hrsg.), Augsburg im Mittelalter, Augsburg 2009.

2008年7月にアウクスブルク大学の中世史学科が主催した研究集会をまとめたもの。じつは、ぼくも一聴衆として参加していました。ああ懐かしい。講演をもとにした報告集みたいなものです。正直、ドイツ語の講演を聞いてるだけでは内容を十分に理解するのも難しかったので、こうして活字で読めるようになって嬉しいかぎり。100頁くらいで値段も10€とお買い得です。以下が目次です。

- Vorwort (Martin Kaufhold)
- Der Bischof und seine Stadt im "Investiturstreit" (Georg Kreuzer)
- Die Anfänge des Augsburger Stadtsiegels und die Emanzipation der Bürgerschaft (Tomas M. Krüger)
- Techniktransfer und Wirtschadtsboom in Augsburg / Schwaben im 14. Jahrhundert (Rolf Kießling)
- Prügeleien am Stadtpyr: Ein zerrissener Mantel und die politischen Kämpfe der Reichsstadt (um 1450) (Martin Kaufhold)
- "Letzter Ritter" und "Bürger zu Augsburg": Zur Selbstdarstellung Kaiser Maximilians I. (Freimut Löser)

執筆者は、アウクスブルク大学の先生たち。ぼくの指導教授であるキースリング先生の他には、編者マルティン・カウフホールト教授の講義を受けたことがあります。アウクスブルク大学中世史講座の正教授なのですが、まだまだお若く、授業もとても面白かったです。生徒にも人気で、講義ではいつも教室が満杯になっていました。クリューガー先生の授業も受けたことがあるのですが、先生は声も小さく、まったくドイツ語が聞き取れずに落ち込んだ覚えがあります。でも、ドイツ人の生徒たちも「クリューガー先生の話よくわかんないよね…」とひそひそと愚痴っていたので、きっとぼくの聞き取り能力だけが問題だったのではないと思っています(たぶん…。そう思いたい)。


その他に購入したのは、

Wolfgang Wallenta, Augsburg & Italien. Eine 2000jährige Beziehung, Mering 2009.

Andrea Bartl / Bernd Wißner, Luther und Augsburg. Im Brennpunkt der Reformation. Confessio Augustana - Pax Augustana - Hohes Friedensfest, Augsburg 2005.

どちらも100頁に満たないパンフレットみたいな書籍で、これまた多くの写真が収録されています。ぱらぱらめくっているだけで楽しめます。前者は古代から現代までのイタリアとアウクスブルクとの関係を扱ったもので、後者はアウクスブルクの宗教改革に関する書物です。気が向いた時に手にとってぱらぱら読み進めたいと思います。

本を買ったら満足したので、そのまま電車に乗ってミュンヘンに帰ってきました。ああ、楽しかった。

10月にまたアウクスブルクへ引っ越す予定なのですが、大学の学生寮に入ることができそうです。これで住居の問題も解決。家賃も月々220€くらいで、しかも市の中心部にも近い学生寮です。良かった良かった。

なにはともあれ、「帰るところ」と思える場所があるのは、とても嬉しいことです。今回の遠足では、それを強く感じることができました。10月からの研究生活もうまく行きますように。
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by schembart | 2009-08-23 03:29 | 旅行 | Trackback | Comments(0)

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