ボン、ケルン Bonn、Köln
2009年 11月 23日
日本でお会いしたことのあった奨学生の方々にも会えて、みなさんの研究状況やドイツでの暮らしぶりなんかも興味深く聞くことができました。みんなドイツ語がもちろん達者で、ぼくももっと頑張らないとなぁ、と思った次第です。あとは、ボンにある「歴史館(Haus der Geschichte)」に行って現代史の展示を見たり、先輩のDAAD奨学生のお話を聞いたり、お酒を飲んだりと、なかなか楽しい時間を過ごしてきました。
ミュンヘンの語学学校でおなじクラスだった子たちにも数人に会うことができました。彼らは中央アジアのグループ(ちなみにぼくらは日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドのグループです)でしたので、あんまり込み入った話は出来なかったけど、みんな元気にそれぞれやっているみたいで嬉しい限りです。
せっかくはじめてボンに来たということで、ぼくはもう一泊して観光をしてきました。
ボンではちょうどクリスマス市が始まったばかりで、たくさんの人でごった返しておりました。街並みはとてもきれいで、ぶろぶろ散歩するのだけでも楽しめました。ボン大学はかつてのケルン大司教の宮廷をそのまま大学として使用しており、とっても雰囲気のある建物でした。あとはライン川です。
夜には、ボンで歴史学を研究されておられる方とお会いして、おいしいベンシュ(Bönnsch、ボンの地ビール)を片手にいろいろと興味深いお話をしてきました。ベンシュはとても美味しくて、独特のかたちをした小さめのジョッキに入れらて出てきます。たくさん飲んで気分もよく、帰ったらすぐに眠ってしまいました。
日曜日にはケルンまで行ってきました。初ケルン。まずはなんといっても大聖堂。
大聖堂。
また大聖堂。
あとは街中を散策してきました。とても工事が多かったです。目の前にはクレーンやトラックがたくさん見えますが、空を見上げると、ふるい歴史的な建物の存在感も存分に味わえます。たとえば、旧市庁舎(Historische Rathaus)。
その後、今年の3月に崩壊してしまったケルン市立歴史文書館の跡地まで歩いて行ってきました。アウクスブルク都市文書館の害虫被害を記したところでも触れましたが、2名の犠牲者をも出した大惨事の現場が現在どうなっているのか、この目で見てみたかったのです。
にわかには信じられないものがありますが、ほんとうに街中にぽっかりと大きな穴ができていました。大都市ケルンのなかにあって、ここだけは時間が止まってしまったかのような、不思議な静けさがありました。言葉が出てきません。