中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

2009年の研究成果(と来年の展望も)

年の瀬ですので、この一年間の研究成果を振り返ってみたいと思います。

残念ながら論文は書けませんでした。活字となったのは、昨年11月に報告させていただいた歴史学研究会ヨーロッパ中近世史合同部会の報告要旨だけでした。

〔報告要旨〕「中近世ドイツ都市の木材供給:アウクスブルクの事例から」『歴史学研究 月報』 590、2009年2月、2-4頁。

口頭発表は、以下の二つ。

第59回 日本西洋史学会(2009年6月14日 専修大学 生田校舎 10号館3階10315教室)
「中近世アウクスブルクの木材供給―都市の森林所有とレヒ川の筏流し―」

宗教改革史研究会(2009年5月2日 早稲田大学26号館301会議室)
「“如何にして都市共同体に木材を供給するか…”―中近世アウクスブルクの木材供給―」

題目からもお分かりのように、なんのことはありません、この一年間はずっと同じテーマを繰り返して、あーでもない、こーでもないと頭を悩ませていたのです。こういうのは、正直なところ、あんまり格好の良いものではありません。周到な準備と明晰な分析力があれば、一度学会などで口頭報告をして、それを論文として学術雑誌に掲載、というなんとも理想的なパターンを踏むこともできたはずなのですが…。仕方がありません。明晰な論理展開があんまり得意でない分、少しずつ丁寧に内容を深めていくことしかぼくにはできません。

年末年始で学生寮がしんとしているうちに、西洋史学会での報告をもとにした論文の執筆に取り組みたいと思っています。こちらでの文書館での史料調査のおかげで、半年前の報告内容をより深めることができるはずです。自分の尻を叩くつもりで、ここに宣言いたします、「ぼくはこの年末年始、投稿論文の執筆に励みます!!」。

10月からはドイツでの研究生活もぶじに始まりました。アウクスブルク市立文書館の害虫被害など、予期せぬニュースもありましたが、躊躇する暇もなく文書館での史料調査に取り組むこととなり、むしろ根が怠け者の自分には良かったのかもしれません(嘘です。強がりです。そう言って慰めているだけです)。でも、この3ヶ月間で、ずいぶんと歴史学者としての力はついたように感じます。もちろん、まだまだなのですが。その一方で、ドイツ語会話のほうは、どうしたものか、まだまだです…。

2010年の前半、アウクスブルク市立文書館が閉鎖されている間は、ぼくの博士論文のもうひとつの柱となるはずのニュルンベルクの事例研究に取り組む予定です。指導教授のキースリング先生からは「1月からはさっそくニュルンベルクの文書館で調査ですね。向こうの文書館員に連絡しておきます」とお尻を叩かれましたので、のんびりとしている暇はなさそうです…。のぞむところです…。

ですが、まずは論文執筆です。がんばろう。
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by schembart | 2009-12-27 04:57 | 研究 | Comments(0)