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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

三者面談

今日は、6月末から延長になってた三者面談に行ってきました。今回は1時間強。またまた骨のある面談となりました。先週末に先生にお送りした草稿をもとに、まずドイツ語表現の誤りをたくさん指摘してもらいました。ドイツ語難しい…。とにかく、曖昧な表現は避けるように、とのこと。情報はより精確に、より厳密に。一般的でない用語には、かならず説明を付けること、等々。

使用してる史料については、たいへんに興味深いし、新しい論点がたくさん含まれているから、あとはそれを自分の言葉で解説し、非・専門家が読んでもわかるように叙述していくこと。いっつも言われてることだけど、なかなかどうして、これが難しい。叙述の仕方の問題。いまのままじゃ、史料の持ってる本来の価値を生かせていない。返す言葉もありません。

博士論文の構成については、ニュルンベルクの事例は比較のための参照程度にとどめ、アウクスブルクの事例研究を議論の柱としてじっくりと深めることとなりました。博論完成までの時間的な問題もあるのですが、アウクスブルクの事例だけでインパクトのある議論を展開できるだろう、と。アウクスブルクの事例は、研究史的にも新しいモデルを提供し得るし、よりアクチュアルな議論を喚起できる見通しもできました。比較の視点にこだわり過ぎて、議論が散漫になってしまう可能性もあり、じつはこの点はずっと迷っていたのです。キースリング先生、シリング先生共に同意見だったので、あとは突き進むのみです。集中です。集中。ここ掘れワンワン、です。

次の三者面談は10月。雨上がりの空には虹が出ます。この夏は踏ん張り時です。
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by schembart | 2012-07-11 21:30 | 研究