三者面談
2012年 07月 11日
使用してる史料については、たいへんに興味深いし、新しい論点がたくさん含まれているから、あとはそれを自分の言葉で解説し、非・専門家が読んでもわかるように叙述していくこと。いっつも言われてることだけど、なかなかどうして、これが難しい。叙述の仕方の問題。いまのままじゃ、史料の持ってる本来の価値を生かせていない。返す言葉もありません。
博士論文の構成については、ニュルンベルクの事例は比較のための参照程度にとどめ、アウクスブルクの事例研究を議論の柱としてじっくりと深めることとなりました。博論完成までの時間的な問題もあるのですが、アウクスブルクの事例だけでインパクトのある議論を展開できるだろう、と。アウクスブルクの事例は、研究史的にも新しいモデルを提供し得るし、よりアクチュアルな議論を喚起できる見通しもできました。比較の視点にこだわり過ぎて、議論が散漫になってしまう可能性もあり、じつはこの点はずっと迷っていたのです。キースリング先生、シリング先生共に同意見だったので、あとは突き進むのみです。集中です。集中。ここ掘れワンワン、です。
次の三者面談は10月。雨上がりの空には虹が出ます。この夏は踏ん張り時です。