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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

「なんちゃって」では済まなかったかもしれない登山

土曜日。今回のなんちゃって登山(とはいっても、今回は副隊長とぼくの二人)は、ブラウネック(Brauneck)からなんちゃって山岳狂会ホーム・マウンテンのひとつベネディクテンヴァント(Benediktenwand)を超えてベネディクトボイレン(Benediktbeuren)に抜けてくる、ひさびさのがっつり登山コースでした。ブラウネックは、登山を始めた2年前に訪れたことがあります。こちら。レンググリース(Lenggries)の町からバスでロープウェイ乗り場まで。ここからザイルバーンで一気に登ります。天気は曇り。白い霧が一面に。もってくれるでしょうか…。

ザイルバーンを降りて、ちょっと歩くと、本日第一の頂上。ブラウネック山小屋と十字架(1556m)。
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とりあえず先を急ぎます。
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2番目の十字架。キルヒシュタイン(Kirchstein)。
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霧も濃くなってきました。先を急ぎます。
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第3の頂上。ラッチェンコップフ(Latschenkopf 1712m)。
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ここでお昼ご飯。体力も回復して、ここからベネヴァントを目指します。
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ようやくベネヴァントの登り口まで。山の主シュタインボックに会えるだろうか、と期待を胸に抱きつつ。さらに上を目指します。LG(Lenggries)、TH(Tützinger Hütte)、BW(Benediktenwand)。
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上を目指して登り始めると、途端に空模様が怪しくなってきました。黒い雲。ごろごろも。ぴかぴかも。雨も降ってきました。気が付くと、雷雨です。引き返すにも、すでに相当の高さにいます。雷が行き過ぎるのを身を低くして待つしかありません…。山の上だと、左右前後、どこで雷が発生しているのか、よくわかりません。遠くに落ちたかと思うと、雷鳴が間近で聞こえることも。一時間弱、大雨と落雷のなか、待機。この時の恐怖と言ったら…、ここでは記しきれません。「なんちゃって」では済まない登山になってしまうところでした…。空も少しだけ明るくなり出し、あまり待機しすぎると、今度は下山の時間が遅くなってしまうので、ベネヴァントの頂上を足早に通り抜けようと、遠くでごろごろと鳴る雷にびくびくしながら、前に進みます。すると、目の前に現れました、シュタインボック。二匹。どちらも若々しく、美しかった。
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目と目があって、ドキドキしてしまいました。興奮も冷めないうちに、雷で足止めしたぶん、急いで下山しないといけません。雨も降ったり、止んだり。急げ急げ。べネヴァントの頂上を上に見ながら、どんどん下りていきます。結局、3時間ほど、ひたすらに歩いて、下りてきました。雨も止んで、夕日が綺麗です。空も穏やかに。
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駅前のイタリアン・レストランで晩御飯。帰りは深夜になりましたが、いろんな意味で、盛りだくさんの登山となりました。今年初のシュタインボックにも出会えました。山の恐さ、雷の恐さは、肝に銘じておかないといけません。
by schembart | 2012-08-06 18:06 | 登山