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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

6月の三者面談

前回の三者面談から1か月と少し。今日もシリング先生とキースリング先生との三者面談を行ってきました。がっつり90分。いままで以上に鋭いご指導をいただいた。例えるならば、ボクシングの現役ばりばりミドル級ヨーロッパチャンピオンと、ヘビー級の元世界王者に、代わる代わるサンドバックのごとく目一杯にしごかれてる気分です。ボディーが一番効きます。

第7章と結論を見てもらったのですが、結論については、まだまだ書き足らない、とのご指摘。当時のWald-"Politik"とは、いったい具体的に何を意味しているのか、それを近年のポリツァイ研究の成果と引き合わせて議論し直し、「結論」でしっかりと提示するように、と。当時の森林政策および都市の木材供給の「危機対策(Krisenmanagement)」としての側面を論じた第7章は、いままでの各章とは対照的に新しい論点を積極的に提示していて新鮮だ、ただし、論証が甘い、とのご指摘。まだまだ「興味深いアイデア」に留まってる…、とのこと。課題は多くあるものの、研究史上もインパクトのある成果を提出するためには、ここを乗り越えないといけません…。

(別に告知する必要はまったくないのですが…)次回の三者面談は8月14日です。聖母マリア被昇天祭の前日です。博士論文の全体を提出し、半日かけて(!?)、じっくりとご指導いただく予定です…。大幅な書き足し、修正を求められた箇所もあるので、6月、7月が踏ん張りどころです。リングに上がる前に、へばるわけにはいきません。本帰国の前、9月18日にも念のための面談予定日をとってもらいました。厳しいご指導に、しっかりと答えないといけません。当ブログも、気持ちよく有終の美を迎えられるように、踏ん張って納得のいくものにしたいと思います…。
by schembart | 2013-06-20 04:21 | 研究