中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

カテゴリ:文献拝受( 8 )

文献拝受

この数か月の間に著者の方々から頂戴した文献を忘れないうちに記しておこうと思います。著者のみなさま、どうもありがとうございました。勉強させてもらいます。

Shigeto KIKUCHI, Carolingian capitularies as texts: significance of texts in the government of Frankish kingdom especially under Charlemagne, in: Configuration du texte en histoire, edited by Osamu KANO (Global COE Program International Conference Series No. 12: Global COE Program "Hermeneutic Study and Education of Textual Configuration", Proceedings of the thwelfth International Conference, 1-2 September 2011, Nagoya), Graduate School of Letters, Nagoya University, 2012, pp. 67-80. ([日本語訳] 菊地重仁「テクストとしてのカロリング期カピトゥラリア フランク王国の統治におけるテクストの意義について―シャルルマーニュ治世を中心に」加納修編『歴史におけるテクスト布置』(グローバルCOEプログラム「テクスト布置の解釈学的研究と教育」第12回国際研究集会報告書)名古屋大学大学院文学研究科、2012年、205‐215頁)

齋藤敬之「〈報告レジュメ〉16世紀後半ライプツィヒにおける治安維持ツール―「通告義務(Meldepflicht)」に注目して」日本西洋史学会第62回大会、明治大学、2012年5月20日

栂香央里「近世におけるフッガー家の情報ネットワーク―アウクスブルクの改暦紛争をめぐって」『比較都市史研究』第31巻第1号、2012年6月、13‐29頁

栂香央里「〈報告レジュメ〉近世におけるフッガー家の情報ネットワーク―スペイン支配下におけるネーデルラントの蜂起をめぐって」日本西洋史学会第62回大会、明治大学、2012年5月20日

山田雅彦「中世後期アミアンにおける契約登記簿の誕生―都市自治体による非訟裁治権〈juridiction gracieuse〉の行使を軸として」『史窓』第68号、2011年、27‐50頁

山田雅彦「中世後期都市史研究の現状と都市文書研究の今後―北フランスを中心に」岡崎敦編『西欧中世文書の史料論的研究』(平成23年度研究成果年次報告書)、2012年3月、90‐98頁
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by schembart | 2012-07-06 17:06 | 文献拝受 | Comments(0)

文献拝受

一時帰国のあいだに頂いた文献。落ち着いたら、ひとつひとつに目を通して勉強させてもらおうと思います。頂いたみなさま、どうもありがとうございます。


大黒俊二「俗人が俗語で書く―限界リテラシーのルネサンス」『こころ』 vol. 5 (2012)、10‐22頁

大黒俊二「史料が結ぶ新旧両世界―井上報告へのコメント」『歴史科学』 No. 204 (2011)、55‐58頁

黒田祐我「中世後期カスティーリァ王国における「戦争と平和」―王国間休戦協定の分析から」『スペイン史研究』第25号(2011)、1‐16頁

齊藤敬之「〈ヨーロッパ中近世史合同部会11月例会報告要旨〉15世紀後半ライプツィヒにおける治安維持制度の構築―ポリツァイの観点から」『歴史学研究月報』 No. 627 (2012)、4-6頁

高津秀之『ドイツ近世都市ケルンの共和主義―ヘルマン・ヴァインスベルクの回想録にみる参事会と市民の政治的対話』早稲田大学大学院文学研究科、博士請求論文、未刊行

高津秀之「ベットブルク狼男事件の衝撃―宗教改革期における想像力と社会」『多元文化』第1号(2012)、1‐20頁(二一二-一九三頁)

津田拓郎「カロリング期フランク王国における「教会会議」」『ヨーロピアン・グローバリゼーションと諸文化圏の変容研究プロジェクト最終報告書』2012年3月、101-111頁

津田拓郎「カロリング期のカピトゥラリア―同時代人は「カピトゥラリア」を一つの文書類型として認識してたのか?」『ヨーロッパ文化史研究』第13号(2012)、167‐198頁

津田拓郎「カピトゥラリアに関する近年の研究動向」『西欧中世文書の史料論的研究―平成23年度研究成果年次報告書』2012年3月、110‐134頁

栂香央里「〈書評〉踊共二・岩井隆夫編『スイス史研究の新地平 都市・農村・国家』」『史艸』52号(2011)、162-165頁

藤井真生「中世チェコにおけるアルコール飲料―都市とビールの結びつき」白幡洋三郎、錦仁、原田信男編著『都市歴史博覧―都市文化のなりたち・しくみ・たのしみ』笠間書院、2011年、312‐333頁
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by schembart | 2012-04-17 21:26 | 文献拝受 | Comments(0)

文献拝受

今回の一時帰国中に頂いた文献です。ありがとうございます。勉強させてもらいます。

黒田祐我「両文明を越境する傭兵―中世西地中海世界におけるキリスト教徒」『歴史学研究』第881号、2011年7月、12-21、48頁

同上「中世カスティーリャの「辺境」における「殺害犯特権(derecho de homicianos)」―その起源と展開」『史観』(早稲田大学史学会)第165冊、2011年9月、71-87頁

田中俊之「15世紀体僕制紛争をめぐる都市・領主間の往復書簡―バーゼル農村邦国立公文書館所蔵史料より」『金沢大学歴史言語文化学系論集 史学・考古学篇』第2号、2010年3月、143-178頁

同上「15世紀北西スイスの都市・領主・農民―バーゼルの領域形成をめぐる権力関係」踊共二・岩井陸夫編『スイス史研究の新地平―都市・農村・国家』昭和堂、2011年、142-162頁

同上「15世紀北西スイスのラント裁判史料(その1)―イムリ紛争:第1回公判、第2回公判、第3回公判」『金沢大学歴史言語文化系論集 史学・考古学篇』第3号、2011年3月、165-256頁

同上「15世紀北西スイスにおける村落内紛争の解決と地域秩序の形成―ラント裁判記録の分析から」『中・近世ヨーロッパにおけるコミュニケーションと紛争・秩序』(科研費補助金 基盤研究(A)<代表:服部良久>成果報告書Ⅰ)2011年、87-94頁

同上「中世末期スイス北西部のラント裁判におけるコミュニケーション―イムリ紛争に見る地域社会の自律性と秩序形成」『比較都市史研究』第30巻第1号、2011年6月、27-43頁

同上「≪書評≫服部良久著『アルプスの農民紛争―中・近世の地域公共性と国家』(京都大学学術出版会、2009年)」『西洋史学』第238号、2010年9月、73-76頁

同上「≪学会動向≫2009年の歴史学界―回顧と展望(中世:中東欧・北欧)」『史学雑誌』第119編5号、2010年5月、312-316頁
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by schembart | 2011-10-19 19:28 | 文献拝受 | Comments(0)
以前に雑誌紹介「三十年戦争」でも触れさせてもらった文献、筆者の斉藤氏から抜き刷りをいただきました。どうもありがとうございます。先月末に送っていただいたのですが、こちらで取り上げるのを失念してました。

斉藤恵太「〔研究動向〕歴史のなかの三十年戦争」『史学雑誌』第120編第6号、2011年6月、62-86頁

分厚い研究蓄積を持つ分野では、丁寧な研究史の整理と的確な現況把握が非常に重要な作業となります。同時にそれは、とても手間のかかる、難しい課題でもあるわけです。とくに外国史の場合、その難しさはひとしおです。論文、とても勉強になりました。論文の最後に記された展望が、今後の研究でいかに深められていくか、気になるところ。DAAD奨学生の同期としては、負けてられないや、というそんな思いもあるわけですが、今後もいろいろと勉強させてもらおうと思います。ぼくも頑張らないと。
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by schembart | 2011-09-15 01:07 | 文献拝受 | Comments(0)

文献拝受

近頃頂いた論文抜き刷りです。同世代の研究者の論文を読むのは、いつだって刺激的なもの。

津田拓郎「9世紀末~10世紀初頭のフランク王国における王国集会・教会会議」『ヨーロッパ文化史研究』(東北学院大学ヨーロッパ文化研究所)第12号、2011年3月、141-177頁

栂香央里「近世におけるフッガー家とコミュニケーション―ハンス・フッガーの時代を中心として」『史艸』(日本女子大学史学研究会)51号、2010年11月、42-64頁

ドイツにいると、(とくに最新の)日本語の論文を読める機会が少ないので、こうやって抜き刷りを頂けるのは、本当にありがたいことです。勉強させてもらおう。
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by schembart | 2011-05-19 00:39 | 文献拝受 | Comments(0)

ドイツへ

無事にドイツへと戻ってきました。予想していたことですが、とっても寒い。アルゴイ地方では昨日、はじめて雪が降ったようです。お昼の気温も一桁。あっというまにドイツの冬です。またこの季節がはじまりました。

こちらの大学も今週あたりから冬学期の授業が始まります。いろいろとまた生活が動き始めるので、気を改めてがんばろう。まずはオーバーゼミナール報告。3週間後だから、しっかり準備しなくちゃ。

日本ではたくさんの本を購入して、いくつかは読み終え、いくつかはドイツに持参しました。ちょうど村上春樹さんのインタビュー集が新刊(『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』文藝春秋)で出てたのが嬉しかった。機内で読了。他にはポール・オースターの新刊(柴田元幸訳『オラクル・ナイト』新潮社)。報告が終わったらゆっくり読もうせ。あと個人的には、佐々井秀嶺氏の説法本(『必生 闘う仏教』集英社新書)が楽しみ。川上弘美さんの書評本(『大好きな本』文春文庫)やチャンドラーの『ロング・グッバイ』(村上春樹訳、ハヤカワ文庫)がちょうど文庫化されてたから、これも購入。この冬も、研究の合間の読書が楽しみです。日本で読み終えた内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)は、ここ近年の内田先生の多くの本のなかでも一番おもしろく読めました。

あとは歴史関連の本もいくつか買いました。とくにお勧めなのは、河野淳『ハプスブルクとオスマン帝国―歴史を変えた<政治>の発明』(講談社メチエ選書、2010年)。著者の河野さんはぼくの先輩で、帰国した折にもお酒をご一緒させてもらいました。読みやすいので、歴史の専門家以外のみなさんにもおすすめです。あとは、narrensteinさんが情報をくれた水島司編『環境と歴史学 歴史研究の新地平(アジア遊学 136)』(勉誠出版、2010年)も買って、いくつかの論考を読みました。いままでここでもご紹介したヨアヒム・ラートカウの『自然と権力』がみすず書房から翻訳されるみたいです。これはとっても嬉しいニュース。楽しみ。ほかにも論文や研究書も手に入れましたが、まぁいーや。

あと帰国中に頂戴した抜き刷りです。どちらも日本を代表する歴史学の雑誌『史学雑誌』に掲載された論考。刺激になります。

- 黒田祐我「アンダルス社会から封建社会へ―農村社会構造研究とレコンキスタの新解釈」『史学雑誌』118-10、2009年

- 花房秀一「カペー朝末期のノルマンディにおける王権と都市―都市ルーアンの商業特権と紛争解決をめぐって」『史学雑誌』119-8、2010年

懸案のアウクスブルク州立・市立図書館問題ですが、ぞくぞくと反対声明がサイトに掲載されています。どうなることだろう。

あとはやっぱり日本食。お寿司に鍋。美味しかったなぁ。うめぼしもたんと食べてきました。帰国中はあんまりブログもアップできませんでしたが、またこつこつとこのブログを続けていきたいと思います。それじゃ、また。

恵那の夕暮れ。
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by schembart | 2010-10-18 15:12 | 文献拝受 | Comments(0)
水曜日にミュンヘンに行きまして、州立図書館で本を借り出した後、現在ミュンヘンに研究滞在中の津田さんと落ち合い、一緒にご飯を食べてきました。抜刷をまとめて頂戴いたしました。ありがとうございます。

津田拓郎「カロリング期フランク王国における王国集会・教会会議―ピピン期・シャルルマーニュ期を中心に―」『ヨーロッパ文化史研究』第11号、2010年3月、131-180頁

同「ルートヴィヒドイツ人王時代における集会の果たす役割について」『歴史』第110輯、2008年4月、1-25頁

同「カロリング期教会改革のバイエルンにおける展開―ザルツブルク大司教アルノ(785[798]-821)の時代を中心に―」『西洋史研究』新輯第34号、2005年、77-108頁

〔講演録〕マーク・メルジオフスキー(津田拓郎訳)「ドイツ語圏における文書形式学とモニュメンタ・ゲルマニアエ・ヒストリカ」『史学』第79巻第1・2号、2010年3月、118-135頁

どれも読みごたえのある論文ばかりで、専門とする時代が違うだけにとても勉強になります。津田さんおすすめのメルジオフスキー教授の講演録も、とても興味深く読みました。ちなみに、メルジオフスキー教授の姿は、以前に紹介した中世史の入門サイト『中世史:デジタルによる研究入門』の「11.証書学」でも見ることができます。証書を前にして活き活きとお話しされている姿がなんとも印象的です。

津田さんは去年の夏に東北大学に博士論文を提出されたばかり。ご飯を食べながら、カロリング期研究の重要性や、日本とドイツでの研究状況の違い、それから英米仏における新しい研究の動向など、いろいろとお話を聞かせてもらいました。途中から二人ともビールをずいぶんと飲んでしまい、他にもあれやこれやと話題は行ったり来たり。楽しい時間となりました。お久しぶりにお会いしたので、いろいろと話も尽きません。同年代の研究者とお話しするのは、自分の研究の励みにもなりますし、なによりとても楽しいものです。
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by schembart | 2010-09-10 15:51 | 文献拝受 | Comments(0)

宗教改革の論文集

宗教改革に関する最新の論文集が刊行されました。

森田安一編『ヨーロッパ宗教改革の連携と断絶』教文館、2009年

 はしがき カルヴァン生誕500年を迎えて   森田安一
 Ⅰ ヨーロッパ宗教改革の連携と断絶
  1 ルター派形成過程における連携と断絶  野々瀬浩司
  2 宗教改革急進派                踊 共二
  3 カルヴァン派の展開              和田光司
  4 ブリテンにおける1534年と1560年    富田理恵/山本信太郎
  5 長期の宗教改革運動             西川杉子
 Ⅱ 宗教改革の諸相
  6 再洗礼派による「ゲマインデ」形成     早川朝子
  7 ドイツ宗教改革における公会議論の展開について 渡邊伸
  8 ドイツ・スイス福音派の連携と断絶     岩倉依子
  9 宗教改革期アウクスブルクにおけるフッガー家 栂香央里
  10 イングランド宗教改革初期における亡命福音主義者への接近 山崎かおる
  11 16世紀ルッカの「異端者」と政治エリート 高津美和
 Ⅲ 宗教改革の展開
  12 純正ルター派と《言論の自由》       蝶野立彦
  13 近世都市ケルンの参事会と「にせ巡礼」 高津秀之
  14 宗教改革期における女子教育の理念と実践 櫻井美幸
  15 リチャード・フッカーと伝統          青柳かおり
  16 神学領域における宗教改革研究      村上みか
  (各論文の副題は省略してあります)

以前にぼくも報告させてもらった「宗教改革史研究会」のメンバーがそれぞれに論文を持ち寄って編まれた論文集です。歴史学の分野で宗教改革にかんする論文集としては、数十年ぶりの成果だと思います。その間の研究の蓄積と深化がはっきりと反映されており、目次を見ただけでも、どの論考も読み応えがありそうでわくわくします。

ありがたいことにご恵与いただいたので、ひとつひとつ大切に読み進めていきたいと思います。

宗教改革史を勉強しようと思う学生や大学院生にとっては、これまた近年刊行されたロバート・W・スクリブナー/スコット・C・ディクソン、森田安一訳『ドイツ宗教改革』(岩波書店、2009年)とともに、まず第一に参照されるべき研究成果であると思います。
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by schembart | 2009-05-26 11:28 | 文献拝受 | Comments(0)