中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

カテゴリ:映画( 3 )

年末年始に論文を完成させる、というぼくのささやかな宣言は、いまだ達成されずにいます…。年始というのはいつまで続くものなのでしょう…? みなさんはもう明日から仕事初めでしょうか?

ずいぶんと時間をかけて取り組んではいるものの、なかなか思うようには進みません。でも焦ることなく、自信を持って(と自分に言い聞かせながら)大切に書き進めていこうと思います。自分の文章とにらめっこ。笑ったら、負けよ。納得いくまで何度も何度も書き直さなくてはいけません。自分が納得できないもので、人様を説得できるほど甘い世界ではないのです。それに、時間と手間がかかることは、ぼくだって最初から承知のうえなのです。人生はチョコレートの箱みたいなもの。開けてみるまでわかりません。

あーでもない、こーでもないともんもんとしているだけでは息も詰まるので、たまには窓を開けて新鮮な空気を取り込むことも必要です。外の空気は冷たくぴりっとしてて、ぼんやりした頭をすっきりとさせてくれます。学生寮の部屋の窓は大きくて、外の景色が見渡せます。鳥がたくさん飛んでいきます。市電もごとごとと進んで行きました。

昨夜は『フォレスト・ガンプ』を見ました。前に見たのはいつのころだったっけ。高校生だったように思います。相変わらずの面白さで、あっという間に見終わってしまいました。あらすじはと言いますと…、ぼくが説明するまでもないでしょう。涙しそうになったシーンがいくつかありました。

映画評論的なことはよくわかりませんが、ひとつの「作品」として見ても、相当に完成度の高いものであるように思います。フォレストの語るエピソードには「いらないもの」がありません。彼の語ることすべてが重要な役割を持っています。大切なことを語ろうとするとき、ひとは往々にしてもたもたと冗長になりがちです。テンポだけに気を取られると、見終わった後になんにも残らない、深みのない映画になってしまいます。フォレストは、大切なことを冗長になることなく、さらさらと語っていきます。

こんな論文が書けたら素敵だろうな、と(突飛なことを言っているのは承知なのですが)そんなふうに思いました。人生がチョコレートの箱であるのと同じように、映画だって、それから論文だってチョコレートの箱みたいなものなのです。開けてみるまでわかりません。

開けてみてがっかりされるようなものを作らないよう、手間と愛情をこめて、大切に書き進めていこうと思います。素敵な映画を見て気分も晴れたので、またもうひと踏ん張り、がんばろう。
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by schembart | 2010-01-03 20:33 | 映画 | Comments(0)

キキの小さな配達屋さん

2009年も残すところ1日となりました。

学生寮にこもって論文執筆に励みながらも、息抜きにDVDを見たりもしています。先日街に出て買い物をしたときに、衝動買いしてしまいました。ドイツ語ですので、なるべく内容の易しいものと、何度も見られるように、ぼくの好きなものを選んできました。

『魔女の宅急便』
『フォレストガンプ』

さっそく昨夜は『魔女の宅急便』を見まして、すっかりといい気分になってしまいました。

ドイツ語だとこんな感じです。

年越しは『フォレストガンプ』見ながら、のんびり過ごそうかと思います。
それでは、みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

ちゃお、2009年。
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by schembart | 2009-12-31 04:44 | 映画 | Comments(0)

『道』

フェデリコ・フェリーニの『道(La Strada)』(1954年、イタリア映画)のDVDを見ました。

ぼくが中学生か高校生だったころに、たしかNHKの番組で放送されていたのを見た記憶があります。全部見たのではなくて、道化に扮した主人公のジェルソミーナが杖をもって踊っているシーンがやけに印象的で、そのシーンだけがずっと心に引っかかっていました。いつかちゃんと見ようと心に決めて、『道』というタイトルだけは忘れずにいました。

こちらの本屋さんで『道』を見つけ購入し、さきほど見終わりました。「ドイツ語吹き替えの字幕なし」か「イタリア語のドイツ語字幕つき」しか選べず、迷いながらも字幕なしドイツ語吹き替えを選択することに。こまかいところは理解できなかった箇所もあったのですが、なんとか話にはついていけました。

それにしても、とてもよい作品です。50年以上も前にこんな名作が世の中に誕生していたのは驚きです。これをみると、映像技術の進歩など「よい映画」を作る上ではそれほど大きな意味は持たないように感じてしまいます。白黒の画面からは、登場人物たちの感情がこれでもかというほどに伝わってきます。とても悲しい物語です。

主人公のジェルソミーナを演じるのは、監督フェリーニの奥さんで女優でもあったジュリエッタ・マシーナ。美人とは言えないけども、とても個性的でやけに魅力的です。ぼくはとても好きです。かつて学生のころにみたときに、ぼくが強く彼女の演技に心惹かれたのも、よくわかります。彼女が吹くトランペットの調べはシンプルでとても美しい。

古い映画なので、あんまり好みに合わない方もいるかもしれませんが、まだ見ていない方がいましたら、ぜひ見てみてください。心からお勧めできる映画です。

まだ一度しか見ていないし、語学の問題もあるので、この映画がもつ深みや重みをぼくはまだ全部は理解できていないと思います。これからも何度も何度も繰り返して見続けていこうと思います。
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by schembart | 2009-09-14 04:01 | 映画 | Comments(0)