中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

<   2010年 01月 ( 18 )   > この月の画像一覧

文献紹介『家なき家政』

Valentin Groebner: Ökonomie ohne Haus. Zum Wirtschaften armer Leute in Nürnberg am Ende des 15. Jahrhunderts, Göttingen 1993.
『家なき家政:15世紀末ニュルンベルクにおける貧しい人々の家政の切り盛り』

saisenreihaさんがまとめられた「貧困の歴史についてのあれこれ」の議論に刺激を受けたので、ぼくも関連する文献をご紹介いたします。まだぱらぱらとしか読んでいないのですが…。

著者のヴァレンティン・グレーブナー氏は、現在ルツェルン大学歴史学部の中世史・ルネサンス史の教授です。身分証明書の歴史や異形の歴史など、興味深そうな著作をたくさん発表されていますが、残念ながらぼくはまだ読んだことがありません。

そんなグレーブナー氏の博士論文が、今回ご紹介いたします本書『家なき家政』です。中世末期ニュルンベルクにおける貧しい人々の家政経済に関する実証的な研究です。16世紀に活発化する都市政府による貧民救済政策に留まらず、その家政のやりくりに注目して貧民の生活世界をも明らかにしようとする意欲的な作品でもあります。序論で次のように述べております。

*************
(ニュルンベルクの豊富な史料により)わたしたちは視点を切り替えることのできる状況にある。つまり、都市の下層民をただ都市政府(お上)による政策、福祉、規律化あるいは排除化の対象としてのみ考察するのではなく、家政のやりくりに関する独自の考えと実践方法を身に付けた消費者および賃金労働者として彼らを取り扱うことが可能なのだ。中世後期の大都市においては、ただひとつではなく、数多くの「いくつもの心性("Mentalitäten")」が存在した。そしてそれ〔いくつもの心性〕は、相互に、そしておそらくは重なり合いながら機能していたのだ。

Groebner, Ökonomie ohne Haus, S. 21.
*************

saisenreihaさんも仰るように、中近世ヨーロッパ史では都市政府による貧民救済に関する研究はたくさんあります。例えば、アウクスブルクの貧民救済政策を扱ったクラーゼンの論考などは、その一例です。ぼく自身も、都市の森林政策とその木材供給に関する博士論文のなかで、都市政府による貧民への木材供与政策をひとつのトピックとして取り上げたいと考えているところです。さて、もうひとつ次元を深めようというグレーブナーの試みはどういったものかと言いますと、以下がその目次になります。

1. Einleitung 「導入」
1.1. Wessen Ökonomie? 「誰の家政?」
1.2. Quellen 「史料」

2. Geld 「お金」
2.1. Silbernes schwarzes Geld 「黒い銀貨」
2.2. Sichtbare und unsichtbare Gulden 「目に見える金貨と目に見えない金貨」
2.3. Wechselverhältnisse, Wechselgewinne 「手形関係、手形収益」
2.4. Pös gelt悪いお金
2.5. Schwankende Recheneinheit Geld 「揺れ動くお金の計算単位」

3. Lebensmittelpreise 「生活必需品価格」
3.1. Silber und Roggen 「銀とライ麦」
3.2. Preisbewegungen 「価格の変動」
3.3. Brotkaufkraft 「パンの購買能力」
3.4. Norm und Betrug 「規範と欺瞞」
3.5. Wein, Bier und Schmalz 「葡萄酒、ビール、食用油脂」
3.6. Spielregeln auf dem Markt 「市場でのルール」

4. Arbeitsverhältnisse 「労働条件」
4.1. Arm hantwerckleut貧しき手工業者
4.2. Nürnberger Bauhandwerker 「ニュルンベルクの建築労働者」
4.3. Städtische Dienstleute 「都市役人」
4.4. Essen und Wein als Lohn 「賃金としての食事と葡萄酒」
4.5. Stoffe und Kleider als Lohn 「賃金としての生地と衣類」
4.6. Eine ungewohnte Ökonomie 「不慣れな家政」

5. Prämien 「報奨」
5.1. Leitkauf und Liebung 「手打ち金と贈り物」
5.2. Verbindungsgeschenke 「縁故の贈り物」
5.3. Mahlzeiten und Rückversicherungen 「会食と念入りな保険」
5.4. Verbote und Verpflichtungen 「禁止事項と義務」

6. Sachwerte und Schulden 「値が張る品物と借金」
6.1. Kostbares Material「お金のかかる材料」
6.2. Schulden und Schuldbücher 「借金と借金帳簿」
6.3. Schulden und Pfänder 「借金と抵当」
6.4. Sachverständige der Pfänderwirtschaft: Die Fürkeuflin 「抵当やりくりの専門家:先買人
6.5. Das Ende der Schulden: Pfändung und Turm 「借金の結末:差し押さえと拘留所」

7. Vermögen 「財産」
7.1. Sachen und Wertsachen 「手持ち品と貴重品」
7.2. Kleider als Geld, Geld in Kleidern 「お金としての衣服、衣服のなかのお金」
7.3. Zinn oder Silber 「錫あるいは銀」
7.4. Das Bett und sein Preis 「寝具とその価格」
7.5. These are the Riches of the Poor: Reserven, Sicherheiten und Investitionen 「貧者の金持ち:相互契約、担保、投資」

8. Fazit 「結論」

(文献表、索引、節の題目は省略)

当時の貧民の姿を捉えるというのはとても困難な作業でありますし、恥ずかしながら、まだぱらぱらとしか読んでいないので、グレーブナー氏の試みがどれほど成功しているかを評価することは今のぼくにはできません。ただ一次史料に基づいた綿密な研究であることははっきりしています。家政経済に限った研究なので、ここから「下層民の心性」を云々するのも難しそうな気がします。ともあれ、読んでみないことには何も言えません…。また何か面白いことが分かりましたら改めてご紹介したいなと思います。ちなみにぼくの関心事である木材のことも、ほんのちょっぴりだけ触れられていました。
[PR]
by schembart | 2010-01-28 05:02 | 文献紹介 | Comments(0)
Martin Schieber, Geschichte Nürnbergs, 2. Aufl., München 2007.
『ニュルンベルクの歴史』

ニュルンベルクの歴史に関するお手頃なハンドブック。190頁。観光案内の要素も含んでいますので、カラー写真や図版もたくさんありますし、なにより読みやすいのが嬉しい限り。ちなみに、C.H.Beck社の同じシリーズ『アウクスブルクの歴史』は、これまでも何度かご紹介してきましたベルント・レック教授が執筆されています。

著者のマルティン・シーバーさんは、ニュルンベルクを中心に活動する「みんなの歴史:地域史研究所(Geschichte Für Alle e.V. - Institut für Regionalgeschichte )」の研究員。都市の観光案内など、市民や観光客に対し歴史の面白さを伝えることを主な仕事とする団体です。

気軽に都市ニュルンベルクの通史を概観するには最適です。ぱらぱらとした観光パンフレットでは物足りないという人には、まずもってお勧めの一冊です。ぼくもナチス期(ナチスの党大会やニュルンベルク法などで有名です)やニュルンベルク裁判などに関してはまったくの素人なので、とても勉強になります。ただ研究書ではないので、もっと突っ込んでニュルンベルクの歴史を知りたい人はこちらこちらをご参照ください。

それにしても、こちらでは寒い日々が続いていますが、明日からまた一段と寒くなる模様です…。うー。部屋で一日中読書をしていたいのはやまやまですが、重い腰をあげて明日もニュルンベルクまで足を伸ばす予定です。寒さに負けなければ…。自分の敵は自分です…。継続は力なり、自分に言い聞かせてがんばろう。
[PR]
by schembart | 2010-01-26 03:21 | 文献紹介 | Comments(0)

一時帰国のお知らせ

2月に一時帰国する予定でいます。

奨学金を頂いている身分ですので、こちらの指導教授の先生に帰省承認のサインを頂いたりとそんな事務的な作業もあったりするのですが、少しの間ですが日本に帰国できるのはやっぱり嬉しいことです。日本食をおもいきり食べるのが今から楽しみで仕方ありません。2月11日から3週間ほどですので、のんびりできそうです。

基本的には岐阜の実家に滞在する予定ですが、数度は東京にも足を伸ばす予定です。大学にはもちろん挨拶に行くつもりですが、うまく時間があえば研究会などにも参加できたらなと考えたりもしています。でも岐阜―東京間の運賃も安いものではないので、どうなることやらまだわかりません。せっかくですので多くの方々にお会いしたいなと思っています。かつてのバイト先にも顔を出したいし。2月のみなさまのご予定はどんなもんでしょう。

帰国したら…、あんなもの食べて、あの本を購入して、あの論文をコピーして、あのCDを借りてウォークマンに落として、などと妄想は膨らむばかりです。でもやっぱりお寿司かなぁ。こちらじゃ美味しいお魚は食べられませんので。でも、白米の炊き立てご飯におみそ汁だけでも、いまではものすごく贅沢に感じられるので、どんなものでも美味しく頂けそうです。なんだかご飯のことばかり浮かんできます。

そんなこと考えながら帰国の予定を立てるのは、なんともわくわくする作業です。文書館や図書館で調査しながらにやにやひとりで笑っている人がいたら、味噌カツのことを夢想しているぼくだと思ってくれて間違いありません。気持ち悪いと思われるかもしれませんが、危害を加えたりはしませんので、そっとしておいてあげてください。
[PR]
by schembart | 2010-01-24 19:51 | 留学生活 | Comments(3)

ニュルンベルクを歩く

今日もニュルンベルク都市文書館で史料調査をしてきました。

金曜日は16時に閉館なので、帰りにニュルンベルクの街をちょっぴり歩いてきました。あんまりきれいに撮れていないけども、気がついたらこの頃はまた文字ばかりの味気ない日記がずっと続いていたので、久しぶりに写真を載せますね。

寒さが伝わってくるペグニッツ川沿いの散歩道。
b0175255_473512.jpg


ペグニッツ川にかかる橋の上から見た聖霊院(Heilig-Geist-Spital)。
b0175255_4105059.jpg


寒空の下でも露店では野菜や果物なんかが売られています。
b0175255_4123624.jpg


聖ローレンツ教会(St. Lorenzkirche)。
b0175255_4145856.jpg


ニュルンベルガー・ヴュルスト、マスタードつき(2.20€)。とっても美味しかった。
b0175255_4162411.jpg


今回は中央駅に近い都市の南側半分だけしか歩いておりません。北側のほうが雰囲気のある建物がたくさんあるのですが、それはまたの機会にご紹介いたします(おそらく)。
b0175255_424207.jpg

[PR]
by schembart | 2010-01-23 04:24 | 旅行 | Comments(0)
Anna Schiener, Kleine Geschichte Frankens, 2. Aufl., Regensburg 2009.
『フランケンの歴史』

フランケン地方の歴史に関するお手頃なハンドブックです。200頁弱。古代から現代までのフランケン地方の通史を知りたい人には最適です。以前にご紹介しましたが、ぼくの指導教授のR.キースリング先生が同じシリーズで『シュヴァーベンの歴史』を執筆されております。

研究書ではないので、地元の一般書店や駅前の本屋さんにたくさん積まれております。

フランケン地方の代表的な都市と言えば何といってもニュルンベルクですが、他にも歴史的に魅力的な都市がたくさんあります。ヴュルツブルク(Würzburg)やバンベルク(Bamberg)などの司教都市をはじめ、ブランデンブルク辺境伯のかつての宮廷都市であったアンスバッハ(Ansbach)やヴァーグナーでお馴染みのバイロイト(Bayreuth)、ユグノー派亡命者が好んで移民したエアランゲン(Erlangen)、またロマンティック街道を飾るタウバー河畔のローテンブルク(Rothenburg ob der Tauber)やディンケルスビュール(Dinkelsbühl)、ネルトリンゲン(Nördlingen)まで、個性に富んだ都市でいっぱいです。現在は大都市と呼べるほどの場所はありませんが、のんびりと旅行するには最適です。フランケン・ワインも忘れてはなりません。

シュヴァーベン地方と同様にフランケン地方も現在はバイエルン州に属しています。でも歴史的にはそれぞれ別々にそれぞれの地域意識をはぐくんできたという経緯もありまして、現在でも地元の人達は自分がバイエルン人であるとは言いません。こういった地域意識の歴史的な展開は、国民意識などと並んで、それこそ歴史研究の格好の対象となるわけですが、知ろうと思えば思うほど、ますますわからなくなってきます。アイデンティティの重層性などと言ってしまえば格好も良いのかもしれませんが、それではあまりにも…、という気もします。

そんな時には、それぞれの時代に書かれた歴史叙述を読みとってみることが有意義であるように思います。たとえば、シュッテッテンの『神聖ローマ帝国自由都市アウクスブルクの歴史』(1743/1753年)なんて、そういった意味では第一級の歴史史料となりますし、20世紀にまとめられたマックス・シュピントラー(Max Spindler)編『バイエルン史ハンドブック(Handbuch der Bayerischen Geschichte)』のフランケン編やシュヴァーベン編の叙述部分、あるいは今回ご紹介した『フランケンの歴史』や『シュヴァーベンの歴史』だって、そういった意味では、その時代の地域意識や歴史認識を如実に反映しているはずです。

地域意識や国民意識なんかを云々するのは、ほんとうに難しいですね。なにはともあれ、ドイツのほぼ真ん中に位置するフランケン地方の歴史にちょっぴりでもご関心のある方がいらっしゃいましたら、『フランケンの歴史』はお手頃な入門書としてお勧めの一冊です。ほんとうに深く知ろうと思ったら、まだまだ山ほど文献はありますが。
[PR]
by schembart | 2010-01-22 02:55 | 文献紹介 | Comments(0)
昨日、ようやくニュルンベルク市立文書館(Stadtarchiv Nürnberg)に行ってきました。

バイエルン・チケット(ドイツ鉄道の州内一日乗り放題券)を使って行くのですが、通勤ラッシュを避けるために平日は9時以降にしか使えないという制限もあるので、9時以降の最初の電車に飛び乗ります。ドナウヴェルト経由でおよそ1時間と少し、ニュルンベルクに着きました。

今回ははじめての訪問なので、受付で利用申請を出します。ぼくが何者で、どこの大学で何を研究していて、これこれこういう理由でニュルンベルクの文書館にやってきた次第です、ということを記入します。「このテーマで未刊行史料を使いたいならば、まず2階にいる文書館員B氏を訪ねて相談してみてね」という受付の兄さんの言葉に従って、2階に上がってB氏に「どうゆう史料がありますかねー」と相談することに。

「このテーマだと、残念ながら、うちにはまとまった史料は所蔵してないのですよ…」とB氏が説明してくれました。

かつて帝国直属都市であったニュルンベルクは、アウクスブルクも同様なのですが、1806年の神聖ローマ帝国の崩壊に伴って、とうぜん帝国直属身分を剥奪されてしまいます。両都市ともに、プロイセンやフランスなどの影響を受けてごたごたがあったものの、結局は当時のバイエルン王国に組み込まれることになります。そのさいに、都市が保管していた多くの文書類はバイエルン王国の所蔵となってしまいました。1818年、ニュルンベルクは部分的ではありますがその自治機能を復活させるのですが、そのときにバイエルン王国から都市文書の一部を返還されています。でも、それを除いた都市文書の多くは、その後もバイエルン王国の所有であり続け、いまでもバイエルン・ニュルンベルク州立文書館(Staatsarchiv Nürnberg)のほうに保管されている、とのことでした。

「ほら、(君が研究する)かつて都市が所有した帝国森林だって、いまでは州立森林となっているのですよ。」

もちろん、ぼくもそれなりの経緯は理解していたので、ニュルンベルク州立文書館にも行く予定ではあったのですが、帝国都市時代の史料は70~80%ほどが州立文書館の所蔵になっているとは思ってもいませんでした。アウクスブルクだと、市立文書館が帝国都市時代の史料の大部分を所蔵しているので、てっきりニュルンベルクもと思っていたのです。

とは言っても、関連しそうな史料はたくさんあるということで、B氏に付き従って「(史料探索のための)目録」(Findemittel)の使い方と注文の仕方を教えてもらいました。まずはどんな史料があるのかを、その目録を使って調べます。都市の森林管理局(Waldamt)のまとまった史料群は、大部分は州立文書館のほうにあるみたいですが、それでも参事会官房(Ratskanzlei)の文書であるとか参事会の布告(Mandat)のなかに、関連する重要な史料をいくつか見つけることができました。

そのうちの重要そうな史料をひとつ注文しまして、1ヶ月ぶりに手書き文書にも触れてきました。

こうしてニュルンベルクでの研究も始まりまして、なんとか手ごたえらしきものも得ることができました。あとは腰を落ち着けてじっくりと調査に励むばかりです。とりあえずは、市立文書館のほうからがんばろうと思います。州立文書館のほうはそのあとです。いつになることやら・・・、ですが、時間をかけないわけにはいきません。頑張ろう。

日帰りだと街中を見て回る暇もないので、ニュルンベルクの写真はまたのお楽しみということで。ニュルンベルク市立文書館は、普段は15時半で閉館なのですが、火曜日と金曜日はそれぞれ18時、16時までと閉館時間が延長される仕組みになっています。ですので、とりあえずは週2(火曜・金曜)でニュルンベルクに日帰りしながら研究を進めていこうと思っております。アウクスブルクのときのように毎日がっつり、というわけにはいきませんが、交通費もかかってしまいますし、仕方がありません。でも、その合間には文献読んだり、写し取った史料を整理したりと、やることはいくらもあるのです。

そんなこんなで、無事に新しい一歩を踏み出せました。あとは時間をかけて、じっくりと前に進んでいくだけであります。大きく息を吸い込んで、踏ん張っていこうと思います。
[PR]
by schembart | 2010-01-20 18:12 | 研究 | Comments(0)

ドイツ環境史の研究動向

Gerrit Jasper Schenk, Der Mensch zwischen Natur und Kultur. Auf der Suche nach einer Umweltgeschichtsschreibung in der deutschsprachigen Mediävistik - eine Skizze, in: François Duceppe-Lamarre / Jens Ivo Engels (Hrsg.), Umwelt und Herrschaft in der Geschichte. Environnement et pouvoir: une approche historique, München 2008, S. 27-51.
「自然と文化の合間の人間: ドイツ語圏の中世史学における環境史叙述を探し求めて―ひとつの素描」

パリのドイツ歴史研究所編纂の「アトリエ」シリーズ第2巻として刊行された『歴史のなかの環境と支配権力』に収録されているシェンク氏の論文は、副題「ドイツ語圏の中世史学における環境史叙述を探し求めて」が明瞭に示しているように、ドイツ中世史における環境史研究の動向をまとめたものです。

「探し求めて」などとは、いかにも大袈裟な物言いに聞こえるかもしれません。でもシェンク氏は、環境史に関する議論が活発な近現代史と比べて、中世史研究では「環境史」という言葉が何を意味し、何を解明しようとする学問であるのか、といった基本的な問題について、いまだ研究者のあいだで合意がなされているわけではない、と言います。そういった研究状況にあっては、その研究動向をまとめるにあたっても、これまでになされてきたあらゆる分野における莫大な研究蓄積のなかから、重要となる文献をまずもって「探し出す」必要があるというわけです。考えてみれば当然のことですが、「環境史」の名前を冠していなくても、中世の「自然と人間」の関係を扱った重要な文献はたくさんあるのです。実際にシェンク氏は、ずいぶんと多くの文献を探し出してきます。

ドイツ中近世史の分野では、現在もっとも詳細な環境史の研究動向だと思います。こういう動向紹介は、とても有り難いものです。

ちなみに、時代を超えたドイツにおける環境史研究の動向としては次の文献が参考になります。

Nils Freytag: Deutsche Umweltgeschichte – Umweltgeschichte in Deutschland. Erträge und Perspektiven, in: Historische Zeitschrift 283 (2006), S. 383-407.

環境史研究の入門書としては、これがお手頃で内容も充実しています。

Winiwarter Verena / Martin Knoll: Umweltgeschichte: Eine Einführung, Köln 2007.
[PR]
by schembart | 2010-01-19 01:20 | 文献紹介 | Comments(0)
Andrea Iseli, Gute Policey. Öffentliche Ordnung in der Frühen Neuzeit, Stuttgart 2009.
『良きポリツァイ:近世における公的秩序』

近世のポリツァイに関するお手頃な概説書。159頁。ポリツァイは、いまでは警察(Polizei)を意味する言葉ですが、近代以前は統治および行政に関すること全般を包括的に意味する言葉でした。ですので日本語でも、警察と訳すのではなく、「ポリツァイ」とカタカナ表記するのが一般的です。ポリツァイという言葉は、以下に挙げました目次からも窺い知れますように、とても幅広く多彩な分野を網羅的に含意しております。

著者のアンドレア・イゼリ女史はベルン大学の講師。ペーター・ブリックレ教授のお弟子さんのようです。近世フランスの「良きポリツァイ」に関する論文で博士号を取得されています。

ポリツァイはヨーロッパ近世史上の重要なテーマですので、重厚な研究書(緻密な理論研究や具体的な地域史研究など)や史料集・目録集はたくさん出版されています。でも新書版サイズの概説書はなかったので、このようなお手頃な入門書が刊行されたのは嬉しい限りです。以下が目次。

1. Einführung und Forschungsüberblick
「導入と研究動向概観」

2. Theorie der guten Policey
「良きポリツァイの理論」
2-1. Eine kleine Archäologie des Policeybegriffs
「ポリツァイ概念のちょっとした考古学」
2-2. Theorien der guten Policey
「良きポリツァイの諸理論」

3. Normierung des Alltags durch die gute Policey
「良きポリツァイによる日常の規範化」
3-1. Religionspolicey
「宗教に関わるポリツァイ」
3-2. Normierung von Luxus und Spiel
「贅沢と遊びの規範化」
3-3. Armenpolicey
「貧者に関するポリツァイ」
3-4. Gesundheitspolicey
「健康に関するポリツァイ」

4. Normierung der Wirtschaft - Lebensmittelversorgung und Getreidepolicey
「経済の規範化:生活必需品の供給と穀物に関するポリツァイ」
4-1. Marktregeln
「市場統制」
4-2. Qualitätskontrollen
「品質管理」
4-3. Preisfestsetzungen
「公定価格の設定」
4-4. Getreidevorräte
「穀物貯蔵」
4-5. Scheitern des freien Handels
「自由取引の挫折」

5. Der öffentliche Raum
「公的な空間」
5-1. Sauberkeit von Straßen und Plätzen
「街路と広場の清潔化」
5-2. Baupolicey
「建築に関するポリツァイ」
5-3. Straßenbau
「街路の敷設」
5-4. Das Wirtshaus
「宿屋・飲み屋」

6. Gute Policey als "Gesetzgebung"
「"立法"としての良きポリツァイ」
6-1. Gesetzgeber: Kaiser, König und Fürsten, Stadt- und Dorfgemeinden
「立法機関:皇帝、国王と諸侯、都市および村落共同体」
6-2. Initianten der Gesetzgebung
「立法の発起人」

7. Vollzug der guten Policey
「良きポリツァイの執行」
7-1. Gerichtsinstanzen
「裁判機関」
7-2. Policeybeauftragte
「ポリツァイ委託人」
7-3. Durchsetzbarkeit der Policeynormen
「ポリツァイ規範の貫徹可能性」
7-4. Rechtsentwicklungen
「法の発展」

8. Wechselnde Interpretationsmuster der Frühen Neuzeit
「近世の移りゆく解釈モデル」
8-1. Absolutismus und Sozialdisziplinierung
「絶対主義と社会的規律化」
8-2. Gouvernementalität
統治術統治性」
8-3. Gemeiner Nutzen
「共通の利益」
8-4. Gute Policey als Ersatz für Absolutismus und Sozialdisziplinierung?
「絶対主義と社会的規律化論の代わりとしての良きポリツァイ?」

9. Literaturnachweise und Bibliographie
「文献一覧」

フーコーにお詳しい方、Gouvernementalitätの訳語は「統治術」で良いのでしょうか?

ちなみにポリツァイの研究動向に関しては、日本語でも以下の文献が参考になります。

佐久間弘展「ドイツ中近世史におけるポリツァイ研究の新動向」『比較都市史研究』25-1 (2006), 57-70頁

〔追記〕
ポリツァイに関するこんなサイトを発見。とても充実してて、ポリツァイ研究の最新動向をチェックするには最適です。

前近代ヨーロッパにおけるポリツァイ研究会
[PR]
by schembart | 2010-01-16 20:08 | 文献紹介 | Comments(2)

文献紹介『木材』

Joachim Radkau, Holz. Wie ein Naturstoff Geschichte schreibt (Stoffgeschichten Band 3), München 2007.
『木材:ある天然資源の歴史の描き方(素材の歴史、第3巻)』

著者のヨアヒム・ラートカウ氏はビーレフェルト大学近現代史講座の教授(技術史・環境史)で、長いことドイツの環境史研究を牽引されてきた第一人者のひとりです。ホームページはこちら

ラートカウ氏の専門は環境史だけではありません。とくにそのマックス・ヴェーバー伝によって、歴史学のみならず、社会学の分野でも注目を集めています。日本語では、新潟大学の19世紀学学会が刊行している『19世紀学研究』にも論文を寄稿されていたように思います(今はタイトルなど確かめようがありませんが…)。

またラートカウは、1980年代からドイツ社会経済史学界において活発に議論された「木材不足」論争の火付け役としてその名が知られております。この「木材不足」論争は、社会経済史学だけでなく、政治史や社会史、林業史、そして環境史にいたるまで、多大な影響を及ぼしました。とくにドイツの環境史は、この「木材不足」論争から誕生し、議論の的とされ、論争を経る中で鍛えられてきた感さえあります。「木材不足」論争については、日本でも田北廣道氏による詳細な紹介があり、とても参考になります。

田北廣道「18~19世紀ドイツにおけるエネルギー転換―「木材不足」論争に寄せて」『社会経済史学』68-6 (2003), 41-54頁

2000年に第1版が、2002年に第2版が刊行された『自然と権力』と題する著作において、ラートカウはみずからの環境史をひとつの「世界史」として描き上げようと試みております。

Joachim Radkau, Natur und Macht. Eine Weltgeschichte der Umwelt, München 2002.

2008年には同書の英語訳版も刊行されました。

Joachim Radkau, Nature and Power: A Global History of the Environment, Cambridge and Washington, D.C.: Cambridge University Press, 2008.

ひとりの研究者が明確なコンセプトを持って描きだした環境史の研究書として、高く評価されるべき著作であるように思います。日本語にも翻訳されて紹介されれば良いのに。(追記:みすず書房から刊行されました。すばらしい。)

さてそんなラートカウ氏による『木材』は、「素材の歴史」シリーズの第3巻目として刊行されました。題名がそのまま示しているように「木材」に関する歴史です。ドイツ語のHolzは、かつては森林Waldの同義語としても用いられておりましたので、本書は建築材や薪などの「木材資源」のみならず、それが産出される森林それ自体にも関心を向けております。

先史時代から現代まで(そして将来まで)幅広く言及される本書の内容を詳細にご紹介することはできませんが、本書で引用される印象的な史料だけ以下にご紹介します。『卓上語録』(1532年)でのマルティン・ルターの発言と、1682年に農業に関する著作の中でヴォルフ・ヘルムハルトが木材について語った一節です。

************
「われわれの神が全世界のすべての人々に対し木材をこれほども多様な使用―建築材に薪、家具用木材、桶用の木材、車大工用の木材、小部屋用・手押し車用・木製燭台用の、そして樽や手桶用の木材などなど―に供されたのは、なんとも驚くべきことだ。いったいだれが木材のすべての利用法を言うことができるだろうか? 総じて木材は、この世界において人が必要とし、それなしで済ますことのできないもののうちで、最も偉大で最も必要な物である。」
Mich wundert, wo unser Gott Holz nimmet zu so mancherlei Brauch für alle Menschen in der ganzen Welt, als Bauholz, Brennholz, Tischlerholz, Böttigerholz, Stellmacherholz, Holz zu Stuben, Schubkarn, Schaufeln, zu hölzern Kandeln, zu Fassen, Gelten etc. Und wer kann allen Brauch des Holzes erzählen? In Summa, Holz ist der größten und nöthigsten Dinge eines in der Welt, des man bedarf und nicht entbehren kann.” Martin Luther: Tischreden, 1532. (S.300の引用から)

「もし木材がなかったら、火も熾せなかっただろう: ということは、わたしたちは料理をすべて生で食べなくてはならなかったし、冬には凍えてしまっていただろう: 家も建てられなかったし、石灰や煉瓦、ガラス、金属だって手にすることもはできなかった。机や戸、椅子やその他の家具だってありはしなかったのだ。」
Hätten wir das Holz nicht, dann hätten wir auch kein Feuer; dann müßten wir alle Speisen roh essen und im Winter erfrieren; wir hätten keine Häuser, hätten auch weder Kalk noch Ziegel, kein Glas, keine Metalle. Wir hätten weder Tische noch Türen, weder Sessel noch andere Hausgeräte.” Wolf Helmhard von Hohberg, 1682. (S. 21の引用から)
*************
[PR]
by schembart | 2010-01-14 21:48 | 文献紹介 | Comments(0)
Gerhard Pfeiffer (Hg.), Nürnberg - Geschichte einer europäischen Stadt, München 1971.
『ニュルンベルク:あるヨーロッパ都市の歴史』

アルブレヒト・デューラーの生誕500周年を記念して1971年に刊行されたニュルンベルク都市史の概説的な通史。執筆者38名、寄稿文80本、総ページ数619頁。もう40年近く前の文献ですが、都市ニュルンベルクの歴史に関心のある人が『ニュルンベルク都市事典』と並んで真っ先に参照すべき文献であり続けております。ただ寄稿文には脚注は付いておらず、その代わりに巻末にまとめて参考文献表がつけられています。

以前に紹介しました『都市アウクスブルクの歴史』と似たような性格をもっていますが、アウクスブルクとの一番の違いは、何といっても「ローマ起源都市」であるかないか、という点です。ですので、本書は、地理的な前提と前史を描いた2本の論考の後、すぐに1050年から叙述が開始されております。

デューラー生誕500周年記念に刊行されたことからも窺い知れますように、本書ではニュルンベルクの政治史、社会史、経済史、教会史、思想史などと並んで、その文化史、美術史、音楽史、言語史的な側面にも多分に頁が割かれております。その点が、先日ご紹介しました『ニュルンベルク経済史論集』との一番の違いです。

以下、帝国都市時代の終焉まで(~1806年)に限ってですが、目次を挙げておきます。

Der Nürnberger Raum vor Beginn der geschichtlichen Überlieferung
1. Geographische Grundlagen für die Entstehung und mittelalterliche Blüte Nürnbergs. (O. Berninger)
「ニュルンベルクの生成と中世の繁栄のための地理的条件」
2. Vor- und Frühgeschichte des Nürnberger Umlandes. (F. R. Herrmann)
「ニュルンベルク周辺の前史・初期史」

Drei Jahrhunderte Entwicklung zur Reichsstadt (1050-1347)
3. Die Anfänge der Stadt unter den Saliern. (K. Bosl)
「ザーリア朝における都市のはじまり」
4. Das staufische Nürnberg, Pfalzort und Königstadt. (K. Bosl)
「シュタウフェン朝のニュルンベルク、国王の城と国王都市」
5. Nürnberg im Interregnum und im ausgehenden 13. Jahrhundert. (K. Bosl)
「大空位時代および13世紀末のニュルンベルク」
6. Verfassung und Verwaltung in der ersten Hälfte des 14. Jahrhunderts. (W. Schultheiß)
「14世紀前半の制度と行政」
7. Politische und kulturelle Entwicklung 1298-1347. (W. Schultheiß)
「1298年~1347年の政治的・文化的発展」
8. Handel und Gewerbe der Frühzeit. (W. v. Stromer)
「初期の商業と生業」
9. Topographische Entwicklung Nürnbergs. (F. Schnelbögl)
「ニュルンベルクの地誌的発展」
10. Kunst der Kaiserzeit und frühen Bürgerzeit. (E. Eichhorn)
「皇帝時代および初期市民期における美術」
11. Ursprung der Nürnberger Sprache. (H. Steger)
「ニュルンベルク言語の起源」

Erste Blüte unter den Königen aus luxemburgischem Hause (1347-1437)
12. Der Handwerkeraufstand 1348/49. (W. Schultheiß)
「1348/49年の手工業蜂起」
13. Vom Handwerkeraufstand zum Landfrieden von Eger. (G. Pfeiffer)
「手工業蜂起からエーガーのラント平和まで」
14. Vom Landfrieden vom Eger zum Ausbruch der Hussitenkriege. (G. Pfeiffer)
「エーガーのラント平和からフス戦争勃発まで」
15. Im Zeitalter der Hussitenkriege. (G. Pfeiffer)
「フス戦争の時代」
16. Topographische Entwicklung im 14. und 15. Jahrhundert. (F. Schnelbögl)
「14・15世紀の地誌的発展」
17. Wirtschaftsleben unter den Luxemburgern. (W. v. Stromer)
「ルクセンブルク期の経済生活」
18. Kirche und Caritas. (F. Schnelbögl)
「教会と慈善」
19. Die bildende Kunst zur Zeit der Luxemburger. (G. Bräutigam)
「ルクセンブルク期の造形美術」

Nürnbergs große Zeit (1438-1555)
20. Zeitalter des Markgrafen Albrecht Achilles. (G. Hirschmann)
「辺境伯アルブレヒト・アキレスの時代」
21. Zwischen Zollern und Wittelsbachern. (F. Schnelbögl)
「ツォレルン家とヴィッテルスバハ家の間で」
22. Geisteswissenschaftlicher Humanismus. (J. Pfanner)
「人文科学フマニスム」
23. Naturwissenschaftlicher Humanismus. (J. Hofmann)
「自然科学フマニスム」
24. Das religiöse Leben vor der Reformation (I. Höss)
「宗教改革前夜の宗教生活」
25. Entscheidung zur Reformation. (G. Pfeiffer)
「宗教改革への決断」
26. Sozialrevolutionäre, spiritualistische und schulreformerische Bestrebungen. (G. Pfeiffer)
「社会革命的試み、精神主義的試み、そして学校改革の試み」
27. Politische und organisatorische Sicherung der Reformation. (G. Pfeiffer)
「宗教改革の政治的・組織的な固定化」
28. Vom "Nürnberger Anstand" zum Augsburger Religipnsfrieden. (G. Pfeiffer)
「"ニュルンベルクの苦情"からアウクスブルク宗教平和まで」
29. Nürnbergs Rechtsleben. (W. Leiser)
「ニュルンベルクの法生活」
30. Gewerbe und Handel am Ausgang des Mittelalters. (H. Kellenbenz)
「中世末期の生業と商業」
31. Wirtschaftsleben im Zeitalter der Reformation. (H. Kellenbenz)
「宗教改革期の経済生活」
32. Sozialstruktur Nürnbergs. (R. Endres)
「ニュルンベルクの社会構造」
33. Volkskultur vor der Reformation. (H. Brunner/E. Strassner)
「宗教改革前夜の民衆文化」
34. Hans Sachs. (H. Brunner/E. Strassner)
「ハンス・ザックス」
35. Musik des 15. und der ersten Hälfte des 16. Jahrhunderts. (F. Krautwurst)
「15世紀および16世紀前半の音楽」
36. Stadt des Buchdrucks und der Kartographie. (F. Schnelbögl)
「書物印刷と地図の都市」
37. Nürnberger Kunsthandwerk im 15. und 16. Jahrhundert. (H. Kohlhaussen)
「15・16世紀のニュルンベルクの手工芸」
38. Der künstlerische Messingguß. (H. Stafski)
「芸術的な真鍮鋳造」
39. Architektur und Plastik. (W. Schwemmer)
「建築と彫刻」
40. Nürnberger Malerei von 1440 bis 1490. (K. A. Knappe)
「1440年から1490年までのニュルンベルクの絵画」
41. Albrecht Dürer. (K. Oettinger)
「アルブレヒト・デューラー」
42. Malerei zur Zeit Dürers. (K. A. Knappe)
「デューラーの時代の絵画」

Vom Augsburger Religionsfrieden zum Westfälischen Frieden (1555-1648/50)
43. Vom Religionsfrieden zur protestantischen Union. (R. Endres)
「宗教平和からプロテスタント連合」
44. Politische Haltung bis zum Eintritt Gustav Adolfs in den Dreißigjährigen Krieg. (R. Endres)
「グスタフ・アドルフの30年戦争への参入までの政治状況」
45. Endzeit des Dreißigjährigen Krieges. (R. Endres)
「30年戦争の終焉期」
46. Die religiöse Entwicklung Nürnbergs nach dem Augsburger Religionsfrieden. (K. Leder)
「アウクスブルク宗教平和後のニュルンベルクの宗教的展開」
47. Nürnbergs Literatur um 1600. (H. Brunner/E. Strassner)
「1600年頃のニュルンベルクの文学」
48. Musik der 2. Hälfte des 16. und des 17. Jahrhunderts. (F. Krautwurst)
「16世紀後半および17世紀の音楽」
49. Architektur und Malerei im Zeitalter des Manierismus. (W. Schwemmer)
「マニエリスム期の建築と絵画」
50. Wirtschaftsleben zwischen dem Augsburger Religionsfrieden und dem Westfälischen Frieden. (H. Kellenbenz)
「アウクスブルク宗教平和からヴェストファリア条約までの経済生活」

Endzeit reichsstädtischer Selbständigkeit (1650-1806)
51. Kampf um die Selbstbehauptung. (H. H. Hofmann)
「自己主張をめぐる闘争」
52. Agonie der Reichsstadt. (H. H. Hofmann)
「帝国都市の苦悶」
53. Wirtschaft und Gesellschaft im Zeitalter des Merkantilismus. (I. Bog)
「重商主義期の経済と社会」
54. Die religiöse und kirchliche Entwicklung im 18. Jahrhundert. (K. Leder)
「18世紀の宗教と教会の展開」
55. Geistiges und gelehrtes Leben im Zeitalter des Barock und der Aufklärung. (H. Liermann)
「バロック、啓蒙期の精神・学術生活」
56. Barockdichtung in Nürnberg. (K. Wölfel)
「ニュルンベルクのバロック詩」
57. Musik des 18. Jahrhunderts. (F. Krautwurst)
「18世紀の音楽」
58. Barocktheater. (P. Kertz)
「バロック演劇」
59. Bildende Kunst des Barock. (W. Schwemmer)
「バロックの造形美術」
(以下省略)

すべてに目を通す暇はありませんが、これまた本棚に並べておくとなにかと便利な一冊です。
[PR]
by schembart | 2010-01-13 02:22 | 文献紹介 | Comments(0)