中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

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夏休み旅行 その1

夏休みになったので、さっそく旅行に行ってきました。今回は「東ドイツ~チェコの旅」と題して、ドレスデンを起点に、プラハ、ライプツィヒと周ってきました。ヨーロッパは雨が降ったり晴れ渡ったりと、ずいぶんと不安定な天候です。とても涼しく、上着が欠かせません。

一日目。6時間ほど列車に揺られ、ようやくドレスデンに到着。アンペルマンが出迎えてくれました。
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目新しいビルや巨大なアパートが歴史的な建物と奇妙に隣り合っていました。なんだか街自体も困惑しているように見えます。工事も多かった。とりあえずはエルベ川を目指します。観光の目玉はエルベ川のほとりに集中しております。
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エルベ川を渡って晩御飯。歩き疲れたので時間をかけてのんびり休みます。もう夕暮れです。ドレスデンがもっともきれいに輝く時間。どこからともなく気球も浮かんできました。
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教訓:ドレスデン行くなら夕暮れを待て。

二日目。チェコの首都、プラハへ。朝一のプラハ行き列車に飛び乗ります。朝のドレスデン駅。
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エルベ川に沿って進むドレスデン~プラハ間は、車窓からの景色がとってもきれいと有名です。窓を開け、風を受けながら流れる風景を見ていると、気分はもう「世界の車窓から」。この旅で一番テンションもあがりました。
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プラハへ到着。観光。
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教訓:プラハ行くならドレスデンから。

三日目。ライプツィヒへ。ずいぶんと疲れもたまってきました。デジカメの充電も残りわずか。写真の数ががくんと減ってしまいましたが、ご勘弁を…。途中で雨に降られながらも、ぐるりとライプツィヒの街を回ってきました。

ライプツィヒ駅。
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バッハゆかりのトーマス教会。
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新市庁舎。
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嵐が来たので、おしゃれなイタリアン・レストランで休憩がてら昼食。外に出ると、青空が広がっていました。ライプツィヒの天気は変わりやすい。
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教訓:メンデルスゾーンはイケ面だった。

夕方前にライプツィヒを後にし、また6時間ほどかけてアウクスブルクまで戻ってきました。明日はまた山登り。来週は、夏休み旅行その2「ボーデン湖~スイス~黒い森の旅」が予定されております。怒涛の旅行ラッシュ。存分に楽しんでこよう。研究は…、いったん休憩中です。夏休みですものね。
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by schembart | 2010-07-30 15:42 | 旅行 | Comments(12)

山に降る雨、山に咲く花

昨日のなんちゃって山岳狂会一行は、あいにくの天気にもかかわらず(離脱者も多くいたものの)、バイエルン王ルードヴィヒ2世の小さなお城(Königshaus am Schachen)とその隣にある山小屋シャッヘンハウス(Schachenhaus)を目指しました。これまで以上に長い道のりを歩く予定だったので、いつもよりも早くアウクスブルクを出発。電車とS-Bahnとバスと車を乗り継ぎ、山の麓まで到着。さっそく登山を開始します。

雨の中を傘と雨合羽を装備して上を目指すなんちゃって隊員。寒かった。
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スタートしておよそ3時間半、巨大な牛に通せんぼされながらも、ようやくシャッヘンハウスと小さなお城に到着。
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山小屋では暖かく美味しい料理をいただいてきました。しかも、7月にもかかわらず薪ストーブがついており、冷えた身体もほっこりと温まります。その後、ルートヴィヒ2世の小さなお城を見学し(小さいながらも、トルコ風ホールとか見ごたえ十分)、とことこと下山してきました。

今回もまた、山に咲く花々たちをたくさん写真に撮ってきました。気がつくと花の写真ばかり撮っていたように思います。すっかりとはまってしまいました。雨に濡れた花は、なんとも言えない美しさを持っております。
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おまけ
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by schembart | 2010-07-25 18:10 | 登山 | Comments(0)
昨日は、アウクスブルク大学のオーケストラ・コンサートへ行ってきました。バイオリニスト・かみつキッド君も登場するので、その応援と写真撮影がぼくの役目です。涼しい夏の夕暮れ。
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アウクスブルク大学の音楽ホール。
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Orchesterkonzert
Universitaetsorchester Augsburg
Leitung: Bernd-Georg Mettke

Joaquin Rodrigo: Concierto de Aranjuez
L. van Beethoven: Symphonie Nr. 8, F-Dur, op.93
Solist: Mario Galea - Gitarre

前半はソロ・ギターとオーケストラのコラボレィション。かっこうよい。
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後半は、ベートーヴェン交響曲第8番。
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すばらしい。クラシックには疎いぼくもなんだかテンションが上がってしまいました。ブラボー!
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演奏が終わると、空にはお月さまがきれいに輝いておりました。冬にも大学オーケストラのコンサートが予定されているみたいだから、いまから楽しみです。かみつキッド君、お疲れ様です。
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by schembart | 2010-07-21 02:34 | 留学生活 | Comments(0)

ベルリン報告

あっという間に1週間が経ってしまいましたが、先週の月曜日にベルリンで開催された「日独韓奨学生セミナー」での報告について書いておきたいと思います。

セミナーには、全員参加のものと各グループに別れてのワークショック形式の二つがありまして、全員参加のセミナーではプロの同時通訳もついております。ぼくは一日目の全員参加セミナーで基調報告を行いました。

Die Erfindung der "Holzersparungskunst" als Maßnahme gegen die "Holznot" im 16. Jahrhundert. Ein historisches Energieeinspar-Projekt?
16世紀の「木材不足」に対する「薪節約術」の発明:歴史上の省エネ計画?

様々な専門分野の奨学生が集まるセミナーなので、あまり専門的な話にならないよう、あらかじめ主催者の方からアナウンスがありました。ですので、ちょうどぼく自身の研究テーマにも関わりつつ、しかも現代社会のエネルギー問題にも通じるような話ということで、上のような報告をさせてもらいました。20分の短いものでしたが、ドイツ語での公での報告は初めてなので、ひどく緊張してしまいました。と言いつつ、話しはじめたら、いつもとあまり変わりはありません。

ありがたいことに、なかなか聴衆にも好評で、セミナー後にも「面白かったよ」という声をたくさん頂きました。質疑の際にもたくさん有意義なコメントや質問をもらうことができました。質疑では、プロの同時通訳さんの力をフル活用させてもらいまして、完全に日本語での応答となりました。でもそのおかげで、ずいぶん細かく深いところまで議論を進めることができたように思います。さすがプロ。感謝感謝です。ドイツ語で応答していたら、正直ぐだぐだになっていたかと思います。まだまだ修行が足りません。

発表の内容については、また日本語でも発表させていただける機会ができそうですので、ここでは詳しくは述べません。いちおう、ベルリンでの報告では使わなかった史料も駆使しまして、より詳細にこの問題を扱う予定でおります。どうぞ、お楽しみに。

それにしても、今回のようなセミナーでは、普通の学会や研究会とは異なり、(ほぼ)まったく問題意識を共有していない聴衆を聞き手に、自らの問いを発し、ある程度の論理展開を経て、一応の結論らしきものまで導きださないといけません。専門分野を深めるのとはまた違った種類の能力が求められます。そこがなかなか難しい。でもその分、ずいぶんと刺激的な経験ができましたし、個人的には大満足なセミナーとなりました。ドイツ語で報告し、しかも手応えのある質疑応答ができたのは(同時通訳だけども)、自分にとっては大きな一歩であったように思います。

正直なところ、自分の報告で手いっぱいで、他の方々の報告を楽しめるほどの余裕はありませんでした。ひとつ、ひとつです。一度に多くのことはできません。

セミナーの風景。
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by schembart | 2010-07-19 01:22 | 研究 | Comments(0)

ベルリン旅行

11日(日)から14日(水)まで、ベルリン日独センター(Japanisch-Deutsches Zentrum Berlin)が主催する「日独韓奨学生セミナー」に参加するため、首都ベルリンを訪ねてきました。ぼくもセミナーで発表をしたのですが、その話題は置いておきまして、今回はベルリン観光について書いておきます。

セミナーは13日のお昼までだったのですが、初ベルリンということもあり、もう一泊してベルリン観光をしてきました。DAAD奨学生の同期であり、ベルリンに住むSくんに案内してもらい、ベルリンの目玉観光地を周ってきました。さすがドイツ一番の大都市です。東京みたい。
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いかにも古くからありそうな安宿にチェックインし、さっそく向かった先は皇帝ヴィルヘルム記念教会(Kaiser-Wilhelm-Gedächtiniskirche)。大戦中の爆撃で破壊されたのですが、戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとして崩れたままの状態で保存されています。
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記念教会の隣には新しい教会があるのですが、中に入って驚愕。バイエルンからやってきたぼくには、ちょっと刺激が強すぎでした…。本当にここが教会なのだろうか、となんだか不思議な気持ちに…。かなりのカルチャーショックを受けました。すごくないですか?ここを見られただけでも、ベルリンに来た甲斐は充分にありました。
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あとはSくんの後について、ベルリンの見どころを周ることに。帝国・連邦議会議事堂。
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ブランデンブルク門。
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ウンター・デン・リンデンを進み、フリードリヒ大王の騎馬像へ。
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とても暑い日で、フンボルト先生も顔をしかめていらっしゃいました。
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ベルリン大聖堂とその看板。弾痕が見えます。
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ベルリンには、戦争を追憶するための場が至る所にありました。
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夜は東ベルリンの繁華街へ。Sくんの奥さんともうひとり奨学生の先輩も加わってビールを飲みに。あ、ビールの写真を撮るの忘れました。面目ない。ベルリンのビールも、やっぱりとても美味しかったです。お店を出ると、風も気持ち良く、夜景もきれい。
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ベルリンの壁を見たいというぼくのわがままを聞いてもらい、散歩がてら壁まで行ってきました。
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ほんの半日のベルリン観光でしたが、Sくんの案内のおかげで大満足。どうもありがとう。次の日は午前中にベルリン駅発のICEに飛び乗り(途中で2~3時間ほど遅れて、結局8時間近くかかったのですが…)、無事にアウクスブルクまで戻ってきました。ベルリン駅もきれい。
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by schembart | 2010-07-16 22:20 | 旅行 | Comments(0)

山頂までは遠く

先週の土曜日、なんちゃって山岳狂会一行は、ゾイエルン湖制覇のさいに誓ったゾイエルン山の頂上(Soiernspitze)を目指して山登りをしてきました。天候は申し分ありません。暑すぎました。
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さっそく登り始めます。
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緑の中を登ります。
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まだ登ります。
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日差しが強く、いつもよりも多く休憩を取りながら、まだまだ登ります。
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なんちゃって頂上へようやく到着!
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ゾイエルン山の頂上はまだまだ先でしたが、ここで隊員の体力と気力も尽きてしまいました。ゾイエルン登頂はなんとも難しい。今回もまた果たせぬ夢に終わりました。でも、なんちゃって頂上から見る景色は、それはもう最高でした。
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さっそく下山。
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暑い夏の日に登山をするとき、なによりも重要となるのがお水。今回、途中で持ってきた水を早々と飲み干してしまい、喉の乾きが最大の敵となりました。いつもは、山頂付近で小さな湧水・小川に出会うのですが、今回はなかなか見当たりません…。お水は本当に大切です。

なんとか見つけた湧水。ちょろちょとと流れ出ています。冷たくて、とっても美味しい。生き返ります。山に感謝しつつ、ペットボトルに水を補給しました。水の大切さが身にしみて実感できた登山となりました。
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今回も山にはお花がたくさん咲いていました。勿忘草がたくさん咲いていて、とても嬉しかったです。
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by schembart | 2010-07-16 03:55 | 登山 | Comments(0)

勿忘草

山に勿忘草が咲いていました。

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小さな青い花。ヨーロッパ原産。ドイツ語だとVergiss-mein-nicht、英語でforget-me-not、デンマーク語でforglem-mig-ejと呼ばれています。いづれも「ぼくを忘れないで」という意味。名前の由来については、いくつか言い伝えがあります。

 昔、神様がすべての草花を作ったとき、いろんな装いをした草花たちが神様のもとにやってきた。彼らは頭を垂れ、神様に尋ねた。「わたしたちの名前はなんですか?」
 神様は、彼らひとりひとりに名前を与え、しっかり覚えておくように命じた。彼らは満足してもとの場に戻っていったが、ただひとり、戻ってきて涙ながらに訴える花がいた。「神様、わたしは大勢の中にまじっていますうちに自分の名前を忘れてしまいました」
 すると神様は真剣な顔をして脅すように、だがやさしく「われを忘れるな」と言われた。

もうひとつ。オーストリアに伝わるお話。

 その昔、ドナウ河の岸辺をある若いカップルが散歩をしていた。とつぜん、女性は川ぷちにこれまで見たことのない花を見つけ、それを欲しがった。若い男はとってあげようと思い、切り立った縁を注意深く下り、花を摘み取ろうとした。その瞬間、足もとの石がガラガラと崩れ落ち、若者はあっというまに急流に落ち込んだ。彼は冷たい流れから脱することができず、もう一度水面に浮かび上がると、手を突き上げ、声を震わせて「ぼくを忘れないで」と恋人に向かって叫んだ。そして沈んでいった。
 恋人は岸辺に立って泣き叫び、身をよじって助けを求めた。だが、その甲斐もなかった。数日後、死体は漁師によって発見された。女性は、かの青い花を墓地に植え、それを「ワスレナグサ」とよんだ。
(参照:谷口幸男ほか『ヨーロッパの森から―ドイツ民俗誌』NHK出版、1981年)

ぼくの名前を覚えておいてください、という名前を持った小さな青い花。

ぼくの好きなタテさんが歌う「ワスレナグサ」は、どこかの民謡のような響きで、何度何度も繰り返し聞き入った記憶があります。



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優しさに 揺れる風 こぼれていく
三日月に ほほ笑んで 手を振るだけ
丸い橋 けもの道 別れたまま
踏みしめた 土の顔 忘れまいと

過ちは疾うの
昔にあり
行く先を乗せて
運ぶ町へ

草むらに しゃがみこむ 露たたえて
あの山の ふもとから 虹をかけて

日暮れても 鳴き止まぬ 虫の声に
ヤイナホラ さよならと 渡りゆく鳥
見開いて ふりかざして 時のままに
悔しさに 霞んでは ふりきるだけ

過ちは疾うの
昔にあり
行く先を乗せて
運ぶ町へ

道草に まぎれては かみしめている
押し戻し 踏みならす 轍を行く

覚まして 溺れる森
朝焼け 震える雲

水たまり 万華鏡 心模様
映しては かきけして また来るまで

彷徨えど 追いかけて 昇り火に ざわめいて
永久に 抱かれて 木漏れ日に 導かれ

過ちは疾うの
昔にあり
行く先を乗せて
運ぶ町へ

道かけて ふりこ揺れ 光は降る
つり橋を 歩いては いついつまで

鐘鳴る方へ ついてゆこう
また口笛を 吹いてゆこう

タテタカコ「ワスレナグサ」
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by schembart | 2010-07-15 15:42 | 思い出 | Comments(4)

秋でもないのに…

暑いですね。涼しい歌声も良いですが、暑苦しい歌も捨てたものではありません。




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近頃 君の夢ばっか見て 寝起きどうも切ないから
近頃 俺 いっそ寝んのやめた
目ん玉血走って 若干よろめきながら
狭っ苦しいラーメン屋につづく だだっ広い大通り 傘の先っぽでつついております

どうにかこうにか ちょっといいとこ見せたい訳だが
いかんせんヘタレ ようやく見据えた未来さえ
ご丁寧にてめえで勝手に セピア色にしちまう体たらく
ポツポツ降り出して いよいよ惨めです…

灰色の空に向って ややガン飛ばし気味の角度で鋭く硬直する一輪の花の姿に
何故か強烈な嫉妬を覚え 大人気なくそいつを思い切し踏んづけてやれば
感情のかけらもないBB弾みたいな冷たい雨は
この軟弱な36.5度の情熱を蜂の巣にせんばかりだ
気でも違ったか 己に往復ビンタ 秋でもないのに頬に赤い紅葉

野狐禅「東京紅葉」
アルバム『東京23区推奨オモイデ収集袋』より
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奨学生の集いに参加するため、日曜から来週の頭にかけてベルリンへ行ってきます。20分ほどの短いものですが、ドイツ語での口頭発表も予定されています。大学のゼミでドイツ語の報告をしたこともありましたが、公の場でドイツ語で発表するのは今回が初めて。しかもパワーポイントを使うのも初めて(OpenOfficeで懸命に作りました。文字だらけの味気ないものだけど、まぁ中身で勝負です)。しかもベルリンも初めて。初めて三点尽くし。質疑では同時通訳が付いてるみたいですので、ちょっとだけ安心。

ちゃんと内容は伝わるだろうか。不安です。大丈夫かしらん。今から緊張してしまいます…。がんばろう。せっかくの初ベルリンですので、もう一泊してこよう。ベルリンのビールとやらを味わってやろう。そうしよう。その前に、明日は久しぶりに山登り。士気を上げる意味でも、山を制覇してこよう。
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by schembart | 2010-07-09 16:21 | 留学生活 | Comments(0)

オーストリア国立文書館

ウィーンでの史料調査について、忘れないうちに記しておこうと思います。

今回ぼくが訪れたのは、オーストリア国立文書館(Österreichisches Staatsarchiv)のなかでも、家門・宮廷・国立文書館(Haus-, Hof- und Staatsarchiv)という分館です。ハプスブルク家の文書保管・所蔵を主な目的として1749年に設立された文書館。ミノリーテン教会の向かいにある建物が分館として使用されています。

2週間前に訪問の申し込みと請求資料の所蔵番号をメールで伝えておいたので、利用手続きも(いままでの文書館のなかでは一番面倒くさかったものの)とくに問題もなく進みました。まず玄関で名前をチェックし、荷物をロッカーにしまいこみ、上の階の閲覧室の受付へ。そこで利用申し込み用紙に必要事項を書き込みまして、受付の隣にいる文書館員とお話。ぼくの場合は読みたい史料が具体的に特定できていたので事務的な短いやりとりで終わりましたが、本格的にここで史料調査をする研究者は、きっとこの文書館員と具体的な史料に関する相談をすることになるかと思います。

それから上の階にある事務所(Kanzlei)で利用カードを購入します。5日間利用カードが9€。他にも月間カード、年間カードもあります。このカードがないと文書館を利用することができません。文書館で使用料を払ったのは、今回がはじめて。カードを購入すると、文書に触れるときに必要となる手袋をくれます。手袋をはめると気持ちも高ぶります。

閲覧室にもどり受付で利用カードを見せ、日付のスタンプを押して貰って利用手続きも完了です。お願いしていた史料はもう別室に用意されていたので、さっそく閲覧室で史料調査を開始。思ったよりもすらすらと話が進んでほっと一安心。見たかった史料も目の前に。良かった良かった。

さすが国立文書館。分館といえど閲覧室もアウクスブルクやニュルンベルクの文書館と比べるとずっと大きく、研究者の数も多かったです。それに、利用者の顔ぶれもなんだか若いように感じられました。まあ地方の文書館だと、やはり年配の利用者が多いのでしょう。建物自体もきれいで、文書館員も優しい方ばかり。もっといろいろと観察したかったのですが、滞在の期日も限られているので、意識を史料に集中させることに。

今回ぼくが見たかったのは、以前にニュルンベルク市立文書館で見つけた「薪節約術の特権状」のオリジナル文書です。ニュルンベルクのものは印刷されていましたが、こちらのは手書き。ほぼ文面も同じ。もっと嬉しいことに、皇帝に対し薪節約術の特権授与を申し出た「請願書」も一緒に所蔵されていました。請願書は二種類ありまして、ひとつは薪節約術を発明したニュルンベルク市民が都市参事会に宛てた「請願書」、もうひとつは、それを受けてニュルンベルク都市参事会が皇帝に宛てて当市民への特権付与を申し出た「請願書」です。どちらも興味深い内容を含んでおりました。

来週に迫ったベルリンでの発表では、報告時間も短いですし、期日も迫っているので残念ながらウィーンでの調査結果を存分には消化できませんが、もっと詳細にこの問題を論じる別の機会も頂けそうですので(まだ予定は未定)、もう少し腰を落ち着けてじっくりと議論を深めたいと思います。なんだか、この「請願書」を使って、うまく議論を展開できそうな予感もありますので、乞うご期待です(希望的観測)。

そんなこんなで、今は来週のベルリン報告の原稿作りに追われております。はやく終えてしまいたい。心おきなく美味しいビールにおぼれたい。がんばろう。
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by schembart | 2010-07-06 19:09 | 研究 | Comments(0)

ウィーン便り、その2

ウィーンへの旅も無事に終え、昨晩アウクスブルクに帰還しました。

古文書館のお話は置いておくとして、ウィーン観光日記その2をお届けします。古本で買った『地球の歩き方ウィーンとオーストリア'07~'08』片手に、しっかり観光してきました。ご案内の通り、デジカメの充電との闘いのなかで収めた貴重な写真たちです。

天候に恵まれ、観光にはもってこいの晴天が続きました。ちょっと暑すぎだったけども。

金曜の午後。ウィーン大学を散歩してから美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)へ。
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ミュンヘンのアルテ・ピナコテークでは見られなかったブリューゲルさんの絵画をたくさん堪能できました。やはり良いですねぇ。美術館のカフェで休憩。銘菓ザッハートルテを頂く。美術館のカフェはどこも素敵ですね。

土曜日。一日かけてウィーン市内を歩き回りました。

何気なしに入ったイエズス会教会/大学教会(Jesuitenkirche/Universitätskirche)。パイプオルガンの練習をしていて、なんとも幻想的。それにとっても涼しい。
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その後は市立公園(Stadtpark)を散歩。暑さに負けてビールを注文。ベートーベンさんもぐっと顔をしかめたくなる暑さ。
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その後、世界一美しいと評判の国立図書館プルンクザール(Nationalbibliothek Prunksaal)へ。ちょうど「ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒:古書に現れる文化間対話(Juden, Christen und Muslime: Interkultureller Dialog in alten Schriften)」というとっても興味深い展示会が開かれていたので、たっぷりと時間をかけて回ってきました。
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夕方はカフェで夕食を頂きながらドイツ対アルゼンチン戦を観戦。
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後半はぼくらも場所を移して観戦の続き。ドイツはめちゃくちゃ騒がしかったみたいですが、ウィーンだとのんびり観戦できました。それにしても、今回のドイツは強いですね。
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その後、夕方のシェーンブルン宮殿(Schloß Schönbrunn)へ。観光客のみなさんも帰った後で、こちらものんびりと観賞できました。外からだけですが、テンションも上がってしまいます。
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さすがハプスブルク家。
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夜は楽友協会(Musikverein)のモーツァルト・コンサートへ。会場の黄金の間(Goldener Saal)は、アウクスブルクのほうが綺麗だけども、演奏はさすがでした。すばらしい。
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日曜日。ウィーンに別れを告げ、列車に乗り込みます。ザルツブルク(Salzburg)で途中下車。ここでぼくのデジカメも力尽きました。雨がぱらついたり、じめじめしたり、晴天になったりと妙な天気でしたが、ザルツァッハ(Salzach)川から眺める旧市街には心を揺さぶられてしまいます。かみつキッドくんの写真から。
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大満足で帰路に着く二人。ああ、楽しかった。さらば、ウィーン。
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by schembart | 2010-07-05 17:07 | 旅行 | Comments(0)