中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

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春市へ、ふたたび

天気の良いイースター休暇が続いております。毎年、春秋に開催されるアウクスブルクの季節市、ドュルト(Dult)へ行ってきました。学生寮から歩いて10分近くだから、のんびりと散歩がてらに。去年も行ったなぁ、懐かしい。
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美味しいソフトクリーム。
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学生寮からの景色も緑が多くなりました。
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by schembart | 2011-04-25 23:14 | 留学生活 | Comments(2)

四月の嘘 その4

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by schembart | 2011-04-22 15:34 | 留学生活 | Comments(0)

冷静な振る舞いについて

村上春樹『雑文集』新潮社、2011年

一時帰国での読書日記。村上さんの新刊は、これまであちらこちらで発表されてきたインタビュー、受賞の言葉、海外版の序文、書評、音楽評、エッセイなどをかき集めてひとつにまとめたという、村上ファンのぼくにとってはよだれが出て仕方のないなんとも嬉しい一冊となっております。イスラエルでの「卵と壁」のスピーチも収録されております。あとがきに代えて展開される安西水丸×和田誠雑談も楽しめました。

気になったのは、『アンダーグラウンド』『約束された場所で』あたりの村上さんの仕事についてご自身で語った箇所。村上さんによる森達也監督『A2』に対する映画評を読めたのも嬉しい限りでした。ちょうど前に森さんの『A3』を読んだ後だったから。阪神大震災と共に、日本社会に大きな転換をもたらした1995年のオウム真理教による地下鉄サリン事件。その影響の深さは、あまりにも大きかったのです。ここ数年は、メディアで話題になることもずいぶんと少なくなったけども。

オウム事件の原因の根の深さについては、藤原新也『黄泉の犬』(文春文庫、2009年)を読みました。「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」(『メメント・モリ』)で有名な藤原さんですが、本書は、1995年から1996年まで雑誌『週刊プレイボーイ』で連載された「世紀末航海録」を改題して2006年に刊行された単行本の文庫版。インドの地で青春時代を過ごした著者は、同じインドの地で重要な宗教体験を経たというオウム真理教の青年たちの姿をどのように見たのか。どこまでも藤原さん独特の言葉で語られるその文章は、とっつきにくいところもあるものの、はまってしまうともういけません。その文体はともかく、もっと多くの方に読まれて話題になるべき作品だと思います。

本書の前半では、「麻原は水俣病の犠牲者で、そのことが地下鉄サリン事件の遠因のひとつではないか」との思いつきから、藤原さんが麻原氏の実兄・松本満弘氏を訪れます。そこで満弘氏の口から語られたのは、どのような事実だったのか。連載時の突然の休載についても、本書ではその事情が語られています。オウム事件についてはいまだ多くのことが清算されないままであるという思いを強くしました。改めて考えさせられます。

おそらく、今回の東日本大震災と原発事故は、1995年の阪神大震災とオウム事件以上に、日本社会に大きな傷跡を残すだろうと思います。とくに原発事故は、オウム事件のように、明確な加害者グループやグル(いまでは悪玉を意味するようになりました)が存在するわけではないだけに―じっくりと見ていけば、オウム事件だって善悪の対決軸だけで語るのは難しいことは明白だけど、それはそうとして―、その対応においては、自己分裂症的な症状が現れざるを得ないだろうと思います。時間も長くかかるでしょう。そんななかで冷静な振る舞いを続けるのは、どうしたらよいのだろう。なんとも難しいことなのかもしれません。おそらく今、そのためにぼく自身ができるのは、自分がいまだ混乱の中におり、もしかすると間違った振る舞いをしているかもしれないという自覚を失わないこと、それだけなのかもしれません。あるいは今は、冷静な振る舞いということ自体、求められていないのでしょうか? うーん…。あれ、またなんだか、読書日記からいつの間にやら意味のない独り言になっていました。まあいいか、たまにはいいか。『雑文集』、『黄泉の国』、まったく質感の違う作品ですが、どうぞ時間のある方は読んでみてください。
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by schembart | 2011-04-19 22:53 | 読書 | Comments(0)

四月の嘘 その3

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by schembart | 2011-04-13 09:40 | Comments(0)

四月の嘘 その2

散歩してきました。
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ぼくが通った中学校跡へ。嘘じゃないですよ。
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思い出の桜の木
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by schembart | 2011-04-07 17:29 | Comments(8)

『ロング・グッドバイ』

レイモンド・チャンドラー、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』ハヤカワ文庫

原著は1953年刊、清水俊二訳『長いお別れ』(早川書房)が1958年刊。村上春樹の新訳『ロング・グッドバイ』が2007年に早川書房から刊行され、それが2010年に文庫化されたのが本書です。準古典小説(訳者あとがき)としてミステリ小説界で確固とした地位を手にしているようです。

ミステリ小説、推理小説、探偵小説、ハードボイルド小説など、いろいろと呼び方はあると思いますが、じつはぼく自身、この手の小説をほとんど読んできませんでした。いつだったか、どこかの誰かのエッセイで「推理小説は、どうしたって面白く読めるのだから、若いうちには答えの出ない(犯人のいない)小説を沢山読むのが良い。老後の楽しみとして推理小説はとっておけ」というような文章を読んで、そういうものかぁと(何故だか無性に)納得してしまったのです。老後の楽しみは沢山あった方が良いに決まっています。だから、推理小説でちゃんと読んだものと言えば、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』くらいかもしれません。

そんななかの初チャンドラー。村上さん翻訳ということで、老後まで待てずに手にしました。うん。面白い。すばらしい。清水訳もなかなか評判がいいみたいだから、そちらも読みたくなりました。時間さえあれば原著も。チャンドラーさん、やるな。この分野に関してはまったくの素人だから、チャンドラーがどれほど特異な存在であるか、ぼくには判断のしようがありません。事件の真相がわかってもなお、もういちど読み返したいと思うのは、推理小説の世界ではよくあることなのだろうか。それとも、『ロング・グッドバイ』という小説が、やはりずば抜けて面白いだけなのだろうか。どうなんでしょう。

主人公は私立探偵のフィリップ・マーロウ。600ページ近くの大著だけど、次から次へと血みどろの謎多き事件がマーロウのまわりで起こるので、どんどんと読み進めていくことができます。このスピード感こそ、ミステリ小説の一番の魅力なのかもしれません。あるいは、謎がすべて明らかになった時のあの爽快感でしょうか。最後の最後までどうなることやらとはらはらしていたら、気が付いたら最後のページをめくっておりました。

でも、チャンドラーの他の小説が無性に読みたくなったかというと、これが不思議とあまりそんな気分にはなりません。なんでだろう。お腹一杯な気分です。マーロウさん、次に会うのはまたずいぶんと時間が経ってからになりそうだ。それまで、お達者で。さようなら。
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by schembart | 2011-04-06 21:24 | 読書 | Comments(0)

『A3』

森達也『A3』集英社インターナショナル、2010年

昨年末に刊行された森さんの『A3』を読みました。2005年から2007年にかけて雑誌『月刊プレイボーイ』で連載された記事をもとに、大幅な加筆や削除を加えて書籍化された本書には、麻原裁判の経過を追いつつ、麻原彰晃の生い立ちにまで踏み込みながら、一連のオウム事件の背景を客観的に説明できる(自身でも納得のできる)言葉を一心不乱に探し求める森さん自身の姿が描かれています。本書は、森さんの『A』『A2』という一連の映像作品、書籍の続編でもあります。

ちなみに、ぼくが『A』を見たのは、2007年5月のこと。あれは、かなりの衝撃でした。当時の日記を見ると、そこにはうまく事情を飲み込めずにあたふたするぼく自身の姿がありました。稚拙な文章で恥ずかしいけど、以下に引用します。

*****
森達也監督ドキュメンタリー『A』を見た。

オウムによる地下鉄サリン事件が起こったのが1995年。僕は13歳。中学生だった。テレビでは毎日、オウムや麻原の名前が出てた。僕はよく分からないなりにも、恐ろしい団体がとんでもない事件を起こしたんだな、というふうに思ってた。嘘みたいな事件だと思ってた。

『A』は、森さんがカメラを片手にオウムの施設内に入り、広報担当荒木浩(あらきひろし)を被写体に、オウムの内部を記録したドキュメンタリー。嘘みたいな設定だけど、本当。

見終わった感想は、正直、よくわかんない…。どう感じたらいいのだろう。10年前にテレビで見てた光景とは、全く違う世界が存在する。しかも、報道で流されてたよりも、もっと格段にリアル。僕は、この記録を見て、何を思えばいいのかな…。よくわかんない。頭のなかで、ぶーんといううねりが聞える。あの事件は、いったい何だったんだろう。

森さんの記録からは、僕らが生きてる世間の姿が、いつもとは違う角度から見えてくる。ビックリしたのは、警察の不当逮捕の件。真昼間の大きな通りで。あれが本当に行われたとは、いまでもちょっと信じられない。衝撃なシーンだった。。

いろいろとわかんなくなった。宗教、犯罪、裁き、世間、警察、人権、殺人集団、メディア、権力、組織と個人…。

それから、オウムは宗教なんだ、ということを今更ながらだけど、僕は強く感じた。

頭の中が、上手くまとまらない。また見るだろうな、こりゃ。森さんの本を購入。

森達也『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』角川文庫。

(2007年05月10日)
*******

あれ以来、森さんのそれまでの作品を読みなおし、新刊が出れば買うようになりました。ごつごつとした手触りのある森さん独特の文章に、どことなく心ひかれるところがあったのです。『死刑』(朝日新聞社)や『クォン・デ―もうひとりのラストエンペラー』(角川文庫)など、それぞれに心揺さぶられる作品も多いなか、やはりオウム関連の『A』シリーズは、それ以外の著作とは一線を画した(森さんにとっても、ぼくらのような一読者にとっても)特別な作品であるように思います。

今回だって『A』を見た時と同じくらいに戸惑っている自分がいるわけです。

本書の内容については、ぼく自身が粗筋を述べるのことにそれほどたいした意味もないように思うので、気になる方はぜひ手にとって見てください。ちょっと長すぎるし、重複する内容も多いし、読み進めてなにか明快な結論が導き出されるわけでもないけど、その何とも言えない、喉に骨が詰まったような、あの感じ(何と言えばいいのだろう?)こそが、本書の持つ特徴だと思うから。

本書に出てきた藤原新也『黄泉(よみ)の犬』(文春文庫)がとても気になったので、ドイツに戻る前に買ってみようと思います。
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by schembart | 2011-04-05 15:24 | 読書 | Comments(0)

四月の嘘

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by schembart | 2011-04-01 16:48 | Comments(0)