中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

新年度のご挨拶

ずいぶんとブログ更新が滞っておりました。3月は環境史研究会での報告など、研究上も新しい出会いが続きました(報告レジュメスライド)。気が付けば、いつのまにか桜も咲いて、まわりは春の陽気です。変わったことと言えば、自動車免許を(ようやく)取りました!

2014年度に入り、ぼくも日本学術振興会の特別研究員PDとしての生活が始まりました。研究のテーマは、「中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史」というものです。受入は京都大学(服部良久先生)ですので、今後は西日本に足を運ぶことも多くなるかと思います。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年にアウクスブルク大学に提出した博士論文、口頭試問の日取りが5月28日に決定しました。いまから緊張してしまいますが、最後まで気を抜かずに頑張らないといけません。アウクスブルクやミュンヘンの友人たちにも挨拶できるのが今から楽しみです。ちょうど登山の季節なので、それも楽しみ。その様子もまたブログでご紹介できればと思います。

この間に刊行された業績をいくつか。

〔史料翻訳〕
渡邉裕一「アレクサンダー・ベルナーの救貧制度調査報告記(1)―アウクスブルク」『エクフラシス 別冊』1号(2014年)、161-166頁
渡邉裕一「薪節約術の発明家特権―請願書と皇帝による特権付与証書」『エクフラシス別冊』1号(2014年)、167-177頁

〔報告要旨〕
渡邉裕一「16世紀後半アウクスブルクの《危機対応型》森林政策―災害史研究の視点から(2013年度早稲田大学史学会大会報告―西洋史部会)」『史観』第170号、2014年3月
渡邉裕一「自然災害時における都市の森林政策―アウクスブルクの森林書記会計簿(1563-1607年)を史料に(第109回史学会大会報告—西洋史部会)」『史学雑誌』第123編(1号)、2014年1月、138頁

2014年度もどうぞよろしくお願いいたします。
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# by schembart | 2014-04-03 14:57 | 研究 | Comments(1)

研究会報告のご案内

3月8日に環境史研究会の第12回ワークショップにて発表をさせてもらいます。日本史や林政学など、いままであまり接触のなかった研究分野の専門家の前での報告になるので、ぼく自身にとって大きな刺激となるに違いありません。何事も挑戦です。

環境史研究会第12回ワークショップ
日時: 2014年3月8日(土)13時~18時
場所: 東京大学農学部1号館 3F農経会議室

渡邉裕一「会計簿が語るアルプス環境史―研究の展望」
平下義記「明治前期、中国山地農村における地主小作関係の再検討―栗本家文書を素材に」
栗原健一「近世における山村の食糧確保」

報告要旨は、こちらから。

ぼく自身は、博士論文後の研究の構想を発表したいと思っております。他の2名の報告者の発表も興味深そう。ワークショップを通じて、新たな共同研究の可能性なども見えてきたらいいな。専門領域が異なる聴衆のまえで、いかに刺激的な報告ができるか。下手な報告にならないように、しっかりと準備したいと思います。
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# by schembart | 2014-01-09 20:19 | 研究 | Comments(0)
年の瀬ですね。例年のように、今年の研究成果と来年の展望を記しておこうと思います。今回でもう5度目です(2009年2010年2011年2012年)。


*博士論文。まだ口頭試問が残っていますが、今年一番の成果であることに違いありません。

Yuichi Watanabe, Waldpolitik und Holzversorgung der Reichsstadt Augsburg im 16. Jahrhundert, Dissertation zur Erlangung des Doktorgrads an der Philologisch-Historischen Fakultät der Universität Augsburg, November 2013.(こちら


*投稿論文は残念ながら0本。来年の課題です。報告要旨やエッセイなどの短文は、二つ。

渡邉裕一「フォーラム」『比較都市史研究』32-1 (2013), 1頁

渡邉裕一「〔報告要旨〕中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史―課題と展望」『歴史学研究月報』No.641 (2013年5月), 42-43頁


*口頭発表は、ポスターも含めて5本。よく頑張りました。

2013年11月10日(日)
第111回史学会大会
会場:東京大学本郷キャンパス 法文1号館215番教室
題目:自然災害時における都市の森林政策―アウクスブルクの森林書記会計簿(1563-1607年)を史料に
ブログ記事はこちら、レジュメはこちら

2013年10月5日(土)
2013年度 早稲田大学史学会大会
会場:早稲田大学戸山キャンパス 33号館16階 第10会議室
題目:16世紀後半アウクスブルクの“危機対応型”森林政策―災害史研究の視点から
ブログ記事はこちら、レジュメはこちら

2013年4月3日~6日
ドイツ社会経済史学会Gesellschaft für Sozial- und Wirtschaftsgeschichte
http://www.gswg.net/index.php
第25回大会「中世後期から現在までの経済と環境:持続可能性への道?」ポスター報告(大会プログラムは、こちら
Die 25. Arbeitstagung der GSWG zum Thema "Wirtschaft und Umwelt vom Spätmittelalter bis zur Gegenwart: Auf dem Weg zu Nachhaltigkeit?"
会場:ザルツブルク大学(オーストリア)
題目:Städtische Waldpolitik der Reichsstadt Augsburg im 16. Jahrhundert
ブログ記事はこちら、ポスターはこちら

2013年2月3日
歴史学研究会ヨーロッパ中世史・近世史合同部会2月例会
会場:早稲田大学 14号館 8階 804会議室
題目:中近世のアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史―課題と展望
ブログ記事はこちら、レジュメはこちら

2013年1月26日
社会経済史学会九州支部会1月例会(経営史学会・西日本部会と合同部会)
会場:福岡大学 六本松セミナーハウス
題目:16世紀後半アウクスブルクにおける都市の森林政策―森林書記の会計簿を手掛かりに(1563-1607年)
ブログ記事はこちら、レジュメはこちら


来年からは、博士論文の成果を踏まえ、さらに視野を広げてアルプス山脈・レヒ川流域における地域環境史研究に取り組みたいと考えています。ちょうど先日、平成26年度日本学術振興会の特別研究員PD(2014年4月~2017年3月予定)に採用内定を頂きました(ここ数か月は面接の準備やその結果待ちにそわそわの毎日でした!)。お世話になった先生方や諸先輩方、それから応援いただけた皆様には深い感謝の念が堪えません。ほんとうにありがとうございました! 「西洋史」ではなく、「史学一般」の枠で採用いただいたので、今後は他分野との対話にも積極的に関わっていきたいと考えております。 どこまでできるかわかりませんが、チャレンジ精神を忘れずに、研究に臨んで行きたいと思っております。

このブログを続けていくかどうかも、またゆっくりと考えてみようと思います。それでは皆様、良いお年をお迎えください! 来年もよろしくお願いいたします!
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# by schembart | 2013-12-30 08:49 | 研究 | Comments(0)

博士論文受理

11月11日に博士論文の製本が完成し、そのままドイツに向けて発送。本日、アウクスブルク大学から正式に博士論文受理の通知が届きました。まだ口頭試問が残っていますが、ほっと一安心。ようやく次のステップへ。博士論文はひとつの大きなゴールですが、次に向けてのスタートでもあります。よーい、ドン!! ボケボケしてる暇はありません。

Yuichi Watanabe, Waldpolitik und Holzversorgung der Reichsstadt Augsburg im 16. Jahrhundert, Dissertation zur Erlangung des Doktorgrads an der Philologisch-Historischen Fakultät der Universität Augsburg, November 2013.
(博士論文『16世紀帝国都市アウクスブルクの森林政策と木材供給』アウクスブルク大学言語・歴史学部、2013年11月受理)
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博士論文の成果は、これから日本語でも発表していきたいと思います。
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# by schembart | 2013-11-26 15:14 | 研究 | Comments(2)

史学会大会での報告終了

先日行われた第111回史学会大会の西洋史部会にて研究報告をしてきました。後半で少し喉が詰まってしまい、参加された方々にはお聞き苦しい個所もあったかと思いますが、内容に関しては好意的な反応をたくさんいただけました。ほっと一息。東大の本郷キャンパスでの報告は初めてだったので、赤門の写真なども撮ってきたりしちゃいました。

当日のレジュメは、こちらにアップしてあります。ご笑覧いただければ幸いです。

今回の報告については、しっかりと論文にまとめて、活字としても発表したいと思います。なんとか年末までに投稿まで漕ぎ着けられるように頑張ろう。伝統ある史学会で報告させてもらったのは、とても光栄でしたし、自信にもつながりました。今後は、別分野の研究者に向けても博士論文の成果を問うてきたいとも思っております。がんばろう。
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# by schembart | 2013-11-11 07:57 | 研究 | Comments(0)