新しい世界
2009年 06月 27日
前にレンズを換えたのがもう3年も前のことで、ずいぶんと度数も合わなくなっていたのです。視力の低下は如何ともしがたい事実です。ああ、昔は両目ともに1.5あったのに…。
眼鏡を換えてみて、想像していたことではありますが、周りの情景がものすごくはっきりくっきりと見えるようになりました。まさに新しい世界が立ち現れたのです。以前の自分がどれほどぼんやりとした曖昧な世界を生きていたのか。
世界が変わってしまいました―。
とりわけても遠景がとてもはっきりと見えます。くっきりと。それに、人々の顔。道行く人々の顔もきれいに視界に飛び込んできます。ぼくの見ていた世界など、まったくの偽物だったのかもしれません。だって、物事にはこんなにはっきりと輪郭があったのです。
かつてゲーテが次なようなことを言っていたはずです(おそらく)。眼鏡は悪魔が作った道具である云々(違ったらごめんなさい)。
でも、気にすることはありません。変わってしまったのは世界の方ではなく、ぼくのほうなのです。
歯医者に行って、眼鏡を新調し、あとは何か留学前にすべきことがあるだろうか?
あとは美味しいご飯を食べることくらいしか思い浮かびません。