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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

Haruki Murakami

Haruki Murakami (村上春樹)の小説は、ドイツでもたくさん読まれております。

大きな書店に行くと必ずと言ってよいほどに Haruki Murakami のコーナーがあり、ぼくはなんだか嬉しくなってしまいます。ドイツだけなのかも知れませんが、ちかごろ村上さんの短編「眠り(Schlaf)」がイラスト付きのハード・カバーで改めて発売されました。日本では発売されてはいないですよね? どうしてまた「眠り」なのだろうと不思議な気持ちにもなりますが、「眠り」という短編にはなにかしら特別にドイツ人読者の心に触れるものがあるのかもしれません。

もちろん「眠り」が収録された短編集はドイツでももうずいぶん前に発売されているので、短編にイラストを付けてハードカバーで売るというこの出版社の企画に対しては、読者からの反発もあるようです(ドイツ版アマゾンのレビューでは「だまされた!」というような告発もありました…。たしかに新刊だと間違えて買う読者もいるように思います…)。

入口に張られた『眠り』の大きなポスター。
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数日前にはもっと積まれてましたが、ずいぶんと売れているようです。
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語学学校でも、「Haruki Murakami の小説は良いよね、とくにノルウェイの森がたまらない」と話すロシア人のクラスメートがいました。

いまは『海辺のカフカ』のドイツ語版を読んでおりまして、これがまた、おもしろい。日本語版との細かな差異など、気になった点もあるので読み終わったらまた日記に書きたいと思います。ドイツ語の勉強にもなるので、声に出しながら(ぶつぶつ)、なるべく立ち止まることのないように読み進めております。星野くんとナカタさんが「入口の石」をひっくり返すとこまで読みました。(もう知っているはずなのに)結末がどうなるか楽しみです。

Haruki Murakami の平積みコーナー。
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by schembart | 2009-09-18 04:32 | 読書