中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

第一回面談

指導教授のR.キースリング先生とお会いして、今後の研究についてお話をしてきました。

大学ではもう講座をお持ちではないので、先生が所長を務める「シュヴァーベン研究所(Schwäbische Forschungsgemeinschaft e.V.)」の部屋にいらっしゃい、とのことで、ドキドキしながら行ってきました。お久しぶりにお会いするので、とても緊張してしまいましたが、相変わらずとても親切にお話を聞いて下さいました。

なによりも研究の概略をお伝えするのが先決ということで、現段階での博士論文の章構成を見てもらうことに。ふむふむ、研究の構想としてはよくまとまっているので、このまま研究を進めていきましょう、とおっしゃっていただきました。ああ、よかった。一安心です。あとは、この外枠に内容を詰め込んでいく作業です(といっても、これがものすごく大変なのですが…)。でも先生の「よろしい」の一言は、ぼくにとってはとても大きい意味があるのです。道しるべはできました。

あとは具体的な史料調査の手順について。何といっても、市立文書館の害虫被害とそれによる史料へのアクセス制限が大きな問題となります。先生は「市立文書館後援会(Freundeskreis des Stadtarchiv)」の所長もされており、そのことももちろん御承知で、どうにかして来年の半ば以降には、研究者に対しては優先的に史料へのアクセスが再開されるような措置が取られるように計らって下さるとのことでした。それまでは、ぼくの研究のもうひとつの軸となるニュルンベルクの事例に関して史料調査をするのがよいでしょう、ともご助言をいただきました。

あとは、これまでに文書館で調べてきた史料についての細かな質問に答えてもらって、「ドイツ人の研究者にも手書き史料の解読は手間のかかる作業です。ゆっくりじっくりと頑張ってください」と肩を叩いてもらい、今回の面談は終わりました。「なんでも質問があったら気軽にメールをするように」とのお言葉もいただいて、ほんとうに有り難い限りです。

それから、今週末にメミンゲンで開かれる研究大会にもご招待してもらいました。これは、これまた先生が所長を務めている「シュヴァーベン地域史メミンゲン討論会(Memminger Forum für Schwäbische Regionalgeschichte e.V.)」が2年に一度開催する研究大会です。今回のテーマは、なんと「地域における環境史("Umweltgeschichte in der Region")」というもので、ぼくの研究とも関連する報告をたくさん聞くことができそうです。いろんな研究者とも知り合いになれる良い機会なので、ぜひ参加してみたいと思います。

そんなこんなで、とても有意義な面談となりました。明日からの史料調査にも力が入ります。がんばろう。
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by schembart | 2009-11-10 02:21 | 研究