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中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

シンポジウム「レヒフェルトの戦い」

Symposium zur Lechfeldschlacht
シンポジウム「レヒフェルトの戦い」

今日は、アウクスブルクの市庁舎で開催される「レヒフェルトの戦い」をテーマとしたシンポジウムに行く予定です。アウクスブルク大学中世史講座のマルティン・カウフホールト教授が組織しており、講演者もなかなか迫力のあるメンバーが顔を揃えております。

レヒフェルトの戦いとは、高校の世界史でも習うかと思いますが、955年、東フランク国王オットー(後に神聖ローマ皇帝)が、アウクスブルク近辺のレヒフェルトにおいて、迫りくるマジャール(ハンガリー)の軍団を撃沈させた、あの戦いです。

ぼく自身の専門分野からは少し離れてしまいますが、せっかくの機会ですので、拝聴してこようか思います。また感想も後から書き足すかもしれませんが、とりあえずプログラムだけ、以下に挙げておきます。

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Programm

Prof. Dr. Walter Pötzl
10. August 955 – die Schlacht als Ereignis: gesicherte Erkenntnisse und populäre Legenden
「955年8月10日―事件としての戦い:確定された認識と一般に流布する伝説」

Prof. Dr. Manfred Weitlauff
Bischof Ulrich und die Schlacht auf dem Lechfeld
「司教ウルリッヒとレヒフェルトの戦い」

Prof. Dr. Martin Kaufhold
Die Lechfeldschlacht und ihre Folgen für die Geschichte der Region
「レヒフェルトの戦いと地域の歴史に対するその効果」

Prof. Dr. Rolf Kießling
Die Lechfeldschlacht in der Erinnerungskultur der Region
「地域の記憶文化のなかのレヒフェルトの戦い」

Dr. Orsolya Heinrich-Tamaska
Die Schlacht auf dem Lechfeld und die Folgen: die ungarische Perspektive
「レヒフェルトの戦いとその効果:ハンガリーからの視点」

Prof. Dr. Hermann Kamp
Waffengewalt und friedliche Alternativen in der Zeit der Ottonen
「オットー期における武力と平和的な選択肢」


Prof. Dr. Bernhard R. Kroener
Den Krieg verantwortlich ausstellen? Probleme und Perspektiven einer Darstellung von Krieg und Gewalt im Museum
「戦争の責任を展示する?博物館における戦争と暴力の描写の問題と視角」

Grußworte
Dr. Kurt Gribl, Oberbürgermeister der Stadt Augsburg
und Markus Ferber, Mitglied des Europäischen Parlaments

Prof. Dr. Rudolf Schieffer
Die Lechfeldschlacht und der Beginn der Deutschen Geschichte
「レヒフェルトの戦いとドイツの歴史の始まり」
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また後ほど感想を書き足すかもしれません

そんなこんなで、行ってきました。たくさんの講演を聞いているだけでも、ずいぶんと疲れてしまいました。しかも予備知識がそれほどなかったので、講演の内容を理解するのもけっこう苦労いたしました。うーむ。でも、こうやってひとつの出来事をめぐって、いろいろな角度から専門家が集中的に議論をするというのはあんまりないので、なかなか刺激的なシンポジウムでありました。

なんといっても会場の市庁舎、黄金の間が噂に違わずなかなか立派な部屋でした。夕日が差し込んでくると、部屋全体がまさに黄金色に輝きはじめます。そんななかで揚々とご報告されていた先生方の姿は様になっており、なんとも絵になる情景でした。
by schembart | 2010-04-12 15:39 | 講義・講演会・研究会