サイト紹介「Ad fontes:文書館での史料の読み方入門」
2010年 08月 08日
«Ad fontes» - Eine Einführung in den Umgang mit Quellen im Archiv
歴史学を専攻する(ドイツ語圏の)学部学生を主な対象としていますが、ドイツ語圏の文書館の基本的な利用方法や実際の手書き史料の読み方まで丁寧に順を追って説明を加えているので、海外からの研究者にとっても便利です。これからドイツ語圏の文書館で調べ物や研究を行う予定の方々は、一度試してみても損はありません。ドイツ語しかないみたいですが・・・。
登録制ですが、身分証明などの必要はないので、関心のある方は気軽に登録して、利用することが可能です。登録しますと、まずは初歩的な解説ページに進めます。途中でクイズなどに応えながら、文書館と文書管理に関する知識を増やしていきます。ロール・プレイング形式ですね。内容は、文書館利用の概略や文献・史料の種類、時代ごとの文書管理の理念の変遷など、多岐にわたっております。
ある程度の基本事項を抑えると、今度は実際の手書き史料解読の段階に。時代ごとの筆質や略字の特徴なども学べます。すべてのダンジョンをクリアする頃には、文書館と文書管理、それから写本の読み方の基本知識はほぼ習得できている・・・はずです。じつは、ぼくもずいぶん前に登録したものの、はじめの初歩的な段階でほったらかし状態・・・。お恥ずかしい。本当は全部クリアしてから、ちゃんとご紹介したかったのですが、いつになるかわからないので・・・。ぼくも暇を見つけては、レベルアップをしていこうと思います。
日本でもこういった「古文書の読み方入門サイト」みたいのはあるのかしらん?