中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

ドイツへ

無事にドイツへと戻ってきました。予想していたことですが、とっても寒い。アルゴイ地方では昨日、はじめて雪が降ったようです。お昼の気温も一桁。あっというまにドイツの冬です。またこの季節がはじまりました。

こちらの大学も今週あたりから冬学期の授業が始まります。いろいろとまた生活が動き始めるので、気を改めてがんばろう。まずはオーバーゼミナール報告。3週間後だから、しっかり準備しなくちゃ。

日本ではたくさんの本を購入して、いくつかは読み終え、いくつかはドイツに持参しました。ちょうど村上春樹さんのインタビュー集が新刊(『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』文藝春秋)で出てたのが嬉しかった。機内で読了。他にはポール・オースターの新刊(柴田元幸訳『オラクル・ナイト』新潮社)。報告が終わったらゆっくり読もうせ。あと個人的には、佐々井秀嶺氏の説法本(『必生 闘う仏教』集英社新書)が楽しみ。川上弘美さんの書評本(『大好きな本』文春文庫)やチャンドラーの『ロング・グッバイ』(村上春樹訳、ハヤカワ文庫)がちょうど文庫化されてたから、これも購入。この冬も、研究の合間の読書が楽しみです。日本で読み終えた内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)は、ここ近年の内田先生の多くの本のなかでも一番おもしろく読めました。

あとは歴史関連の本もいくつか買いました。とくにお勧めなのは、河野淳『ハプスブルクとオスマン帝国―歴史を変えた<政治>の発明』(講談社メチエ選書、2010年)。著者の河野さんはぼくの先輩で、帰国した折にもお酒をご一緒させてもらいました。読みやすいので、歴史の専門家以外のみなさんにもおすすめです。あとは、narrensteinさんが情報をくれた水島司編『環境と歴史学 歴史研究の新地平(アジア遊学 136)』(勉誠出版、2010年)も買って、いくつかの論考を読みました。いままでここでもご紹介したヨアヒム・ラートカウの『自然と権力』がみすず書房から翻訳されるみたいです。これはとっても嬉しいニュース。楽しみ。ほかにも論文や研究書も手に入れましたが、まぁいーや。

あと帰国中に頂戴した抜き刷りです。どちらも日本を代表する歴史学の雑誌『史学雑誌』に掲載された論考。刺激になります。

- 黒田祐我「アンダルス社会から封建社会へ―農村社会構造研究とレコンキスタの新解釈」『史学雑誌』118-10、2009年

- 花房秀一「カペー朝末期のノルマンディにおける王権と都市―都市ルーアンの商業特権と紛争解決をめぐって」『史学雑誌』119-8、2010年

懸案のアウクスブルク州立・市立図書館問題ですが、ぞくぞくと反対声明がサイトに掲載されています。どうなることだろう。

あとはやっぱり日本食。お寿司に鍋。美味しかったなぁ。うめぼしもたんと食べてきました。帰国中はあんまりブログもアップできませんでしたが、またこつこつとこのブログを続けていきたいと思います。それじゃ、また。

恵那の夕暮れ。
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by schembart | 2010-10-18 15:12 | 文献拝受