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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』

ダン・ブラウン(越前敏弥訳)『ダ・ヴィンチ・コード』上・中・下、角川文庫
ダン・ブラウン(越前敏弥訳)『天使と悪魔』上・中・下、角川文庫

言わずと知れた大ベストセラー。ある筋から飛行機のおともに最適だと強く勧められて、読んでみました。ミステリは読まず嫌いのぼくですが、いやはや、ただただ面白く読めました。時代遅れの誹りは、受け付けません。いままでは、ただ単に興味を持てなかっただけなのです。ごめんなさい。面白かったです。これぞエンターテイメント小説。映画もあるみたいだから、それも見てみたくなりました。『ロング・グッドバイ』のマーロウ探偵に比べると、主人公ラングドンはそれほど魅力的じゃないけども、謎が謎を呼ぶ展開の早さとキリスト教の歴史や美術作品に対する蘊蓄も満載で、一気に読み切ってしまいました。いまさら粗筋をどうのこうのと言うのもちょっと気恥ずかしいですので、やめときます。映画のDVDを探してみよう。

一時帰国で購入してきた文庫本も、残るところあと川上弘美『ざらざら』(新潮文庫)だけになりました。可笑しくもやわらかい小さな恋愛の物語を集めた短編集らしいです。ダ・ヴィンチ・コードとはまったく色合いの違う小説だろうな。小さくて、とても愛おしい世界がそこには広がってるはずです。読むのが楽しみだけど、読み切ってしまうのももったいないので、本棚に入れといて、この「読むの楽しみだな~」感をじっくりと存分に味わいたいと思います。いつ読めるかなー。
by schembart | 2011-05-06 23:52 | 読書