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2017年4月から福岡大学人文学部歴史学科で西洋史を担当してます。


by schembart

三者面談

昨日は、キースリング先生とシリング先生との三者面談をしてきました。一時間弱ほど。今回の面談では、昨年じっくりと調査した「森林書記の会計簿(こちらこちら)」を主要史料に、いくつかの表・グラフも含めた20頁ほどのペーパーを用意して、先生方にはあらかじめ目を通してもらっていました。いつもの悪い癖で、史料にのめり込んでいたせいで、先生からは「議論をしないと!!」とお尻を叩かれてしまいました。興味深い素材はもう手元にあるのだから、と。ほんとうに、悪い癖です…。史料集を作るのが博士論文の目的ではないのです。森林の研究なのに、「木を見て森を見ず」になってしまっては、本末転倒も良いところ。ほんとうに、もう。もっと大胆に解釈を加えて、オリジナルかつインパクトのある研究にしないと。

今後の具体的な研究計画もふくめ、3月にまた三者面談をしていただくことに。それまでに、今回のペーパーをしっかりと「論文」に仕上げてこいという宿題を課せられたので、2月もがんばろうと思います。博士論文の核となる部分なので、気合を入れないといけません。4月にも三者面談の予定を入れてもらったので、ひとつひとつの面談を大切に、着実に階段を登っていかないといけません。土台ばかりを固めていても、上には進めないのです。ちょうど2011/12年冬学期のオーバーゼミナールも今日で最後だったので、今月は腰を落ち着けて、じっくりと論文執筆に励もうと思います。

去年の同じ時期の面談からはや一年、先生の言うとおり、たしかに素材は十分に集まったように思います。そろそろ史料の渦から這い出てくる時期なのかもしれません。(ほんとうは、まだまだ読みたい史料が眠っているのですが…、時間との相談です。優先順位を考えないと…。)
by schembart | 2012-02-02 09:53 | 研究