中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

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引きこもり連休

アウクスブルクの市庁舎広場では、クリスマス・マルクトに向けての準備が始まりました。11月半ばからなので、またそのうち写真でご紹介したいと思います。乞うご期待。

月曜日(11月1日)が万聖節(Allerheiligen)なので、ちょっとした連休です。北ドイツでは、日曜日(10月31日)が宗教改革記念日(Reformationstag)で休日です。引き換え休日ってドイツにもあるのかしらん。それから夏時間(Sommerzeit)も31日で終わりになります。時間は可変。考え方の違いって、面白い。

11月10日のオーバーゼミナールに向けて、この連休は引きこもって準備しよう。今週はなんちゃって登山もないので。山に登れないのはちょっと残念だけども。秋晴れが続いてるから、散歩に出掛けるかもしれません。小春日和は散歩日和。カメラ片手に飛び出そう。

オーバーゼミナール、水曜日に第一回目が開かれたので、ドキドキしながら参加してきました。雰囲気はなんとなくわかりました。マスターの学生も参加して単位が貰えるようになっているようで、参加者は全部で20人強。だいたい報告は45分~50分くらいで、30分ほど議論。報告の時間は融通が効きそう。60分くらいしゃべって、苦手のフリーディスカッションの時間を少しでも短くしたいなどと画策中。弱気でいけません。

それにしても、なかなか作業ははかどりません。どうしたものか。バナナマンのポッドキャスト聴きながら、にやにやしてしまってます(先週はさまぁ~ずの三村さんがゲストでした!!)。逃げ気味でいけません。

連休に向けて買い物もしてきました。ちょっとした引きこもり。どこまで深く潜れるかが勝負の分かれ道。朝日の写真などを撮って、うかうかしちゃっててはいけません。勝ちに行かなくては。いってきます。
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by schembart | 2010-10-29 21:28 | 留学生活

お散歩コース

久しぶりにレヒ川沿いを散歩してきました。カメラ片手に。紅葉がきれい。
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by schembart | 2010-10-26 23:49 | 留学生活

雪山へ

ひさびさに登山に行ってきました。アルプスはもう雪景色。ティロルのグローサー・アーホルンボーデン(Grosser Ahornboden=カエデの地)からゾンヨッホ(Sonnjoch)を目指しました。天気は曇り。夏の登山とは全くの別世界。白い世界。
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冬装備に身を包み、てこてこと登山開始。雪の中といえども、歩き出すと汗が出てきます。雪の中を歩くのは、なかなか面白い。山頂行きは途中であきらめて、ご飯を食べて途中で引き返してきました。
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残念ながら、さすがに花は咲いておりません。でも、雪山には冬特有の小さな世界がありました。
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下山した後、夕方には雲も消えて青空が広がり始めました。帰りに途中のダムに寄って、沈みゆく夕陽を眺めてぼんやり。なんちゃって山岳狂会お気に入りのドイツ・レストランで美味しい晩御飯を食べて、気分良く帰宅しました。
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by schembart | 2010-10-24 19:18 | 登山
オーバーゼミナールの日程が大学のサイト上にアップされました。こちら。ああ緊張する…。ぼくの報告は11月10日なので、あと2週間ちょっと。それに向けて頑張ろう。

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10.11.2010, 18.15 – 19.45 Uhr
Yuichi Watanabe M.A., Augsburg
Städtische Waldpolitik und ihre Holzversorgung im 16. Jahrhundert.
Augsburg und Nürnberg im Vergleich

Oberseminar: Perspektiven der Frühneuzeitforschung
Winterseminar 2010/11 (Raum 2129, Universität Augsburg)
Leitung: Prof. Dr. Lothar Schilling.
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博士論文の構想とこれまでの成果を紹介する予定ですが、何といってもドイツのオーバーゼミナールはまだ未体験なので、あんまりイメージが湧いてこない…。来週は別の方が報告をするので、それを参考にしようと思います。ドイツ語での質疑応答など不安もありますが、もうグダグダ言っても仕方ないので、とにかく準備を万端にしておかないと…。とにもかくにも、がんばろう。

部屋から見る朝焼け。
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by schembart | 2010-10-22 20:27 | 研究

冬支度

外に出るにはマフラーが欠かせなくなってきました。太陽のありがたみが身にしみます。たまに青空が出ると、それだけで嬉しくなってしまいます。道行く人々も冬支度。市庁舎前のアウグストゥスの泉も冬眠の準備を始めております。ぼくも冬支度をはじめよう。
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by schembart | 2010-10-21 14:48 | 留学生活

2010/11年冬学期

アウクスブルク大学でも冬学期の授業が始まっております。夏学期に引き続き、またいくつか面白そうな講義が開講されるので、また聴きに行こう。

まずマルティン・カウフホールド教授(Prof. Dr. Martin Kaufhold)による中世史の講義。今回のテーマは「中世の王権(Das Königtum im Mittelalter)」。以下が講義の概要。

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(聖書までさかのぼる)古くからの伝統を持つ王権は、中世にヨーロッパで支配的な統治形態となる。初期中世には王権が存在せず、また中心的な統治機構も持たなかった国々もまた、キリスト教化にともなって王国へと発展した。例外は少ない(アイルランドやスイス)。ともあれ、長い中世(500年~1500年)の経過の中で、王権は著しい変化を被ることとなる。(たしかに実際にはほとんど見られないが)臣民に対するあらゆる権限を有したキリスト教化された部族の首領から、中世盛期および後期になると、範囲のはっきりと限定された権限を有する世俗の支配者が生まれた。徐々に政治理論も形成される。ヨーロッパの重要な王国においてさまざまな伝統が成立する(世襲王制と選挙王制、強大な中央集権あるいは封建構造・議会の参与)。本講義では、影響力を強く持つこの伝統形成の特性を解説し、シチリアからノルウェー、スペインからポーランドに至るまでの国々を重要な事例に、王権のさまざまな特質を取り上げる。以下の問いが重点的に扱われる。どんな理念が国王の支配を特徴づけ、それはいかに変遷していったか? 支配の枠組みはいかに発展していったか? 実際にどの国々が王を頂き、どのような支配の手段を用いていたのか? 中世の有名な国王たちについて、私たちは何を知っているのか? 女王たちは何をしていたのか? ヨーロッパの歴史を長きに渡って特徴づけたこの支配形態の国制的・政治史的なポートレートを多彩に描くことが講義の目的となる。
参考文献:
- Das Königtum. Seine geistigen und rechtlichen Grundlagen. Mainau-Vorträge 1954, 4. Aufl. Sigmaringen 1973.
- E. Boshof, Königtum und Königsherrschaft im 10. und 11. Jahrhundert, München 1993.
- R. Schneider, Das spätmittelalterliche Königtum im europäischen Vergleich, Sigmaringen 1987.
- E. Kantorowicz, Die zwei Körper des Königs, München 1990.
- Bernhard Jussen (Hrsg.), Die Macht des Königs: Herrschaft in Europa vom Frühmittelalter bis in die Neuzeit, München 2005.
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ロタール・シリング教授(Prof. Dr. Lothar Schilling)による近世史の講義。テーマは「17世紀のヨーロッパ(Europa im 17. Jahrhundert)」で、夏学期の続き。

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2010年夏学期の講義に引き続き、本講義では―研究上、異常な危機の世紀と称される―「長い」17世紀について概観する。それは「鉄の」時代であり、終わりなき戦争、甚大なカタストロフの時代であり、―多くの国々(例えばドイツの大部分、イタリア、イベリア半島)では―たとえ没落とは言えなくとも、統計人口上・経済上の停滞の世紀であった。17世紀はまたフランス史上「偉大な世紀」、「古典的な時代」であり、世紀半ばからはヨーロッパ全域にわたるバロックの時代でもあった。社会史的に見ると、17世紀は社会階層の安定化期であり、またあるところでは農村世界の著しい再封建化の時代であった。本講義では、この時代の主要な展開を概観し、とくに30年戦争、イングランドの革命における危機、スペインの没落、ルイ14世の王制、またハプスブルク家の興隆を取り上げ、それを経済・社会史的、政治・国制的展開の文脈の中に位置づける。
参考文献:
- Robert Mandrou, Staatsräson und Vernunft. 1649-1775, Frankfurt u.a. 1976.
- Paul Münch, Das Jahrhundert des Zwiespalts: Deutsche Geschichte 1600-1700, Stuttgart 1999.
- Thomas Munck, Seventeenth Century Europe. State, Conflict and the Social Order in Europe 1598-1700, London 1990.
- Volker Press, Kriege und Krisen. Deutschland 1600-1715, München 1991.
- Heinz Duchhardt, Europa am Vorabend der Moderne 1650-1800, Stuttgart 2003.
- Heinz Schilling, Konfessionalisierung und Staatsinteressen. Internationale Beziehungen 1559-1660 (Handbuch der Geschichte der Internationalen Beziehungen 2), Paderborn u.a. 2007.
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ギーゼラ・ドロスバッハ教授(apl. Prof. Dr. Gisela Drossbach)による地域史の講義。テーマは「中世後期のバイエルンとシュヴァーベン:皇帝と異端、危機と改革(Bayern und Schwaben im Spätmittelalter. Kaiser und Ketzer, Krisen und Reformen)」。ちなみにドロスバッハ教授は、以前にゼミで読んだメーゲンベルクのコンラート(Konrad von Megenberg, 1309-1374)に関する研究で有名です。

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14世紀はアヴィニョン教皇庁(1316~78年)と西洋の大シスマ(1378~1415年)、100年にわたる政治権力間の闘争によって特徴づけられる。バイエルンとシュヴァーベンもこの展開に決定的に巻き込まれる。本講義では、とくにシュヴァーベンの諸帝国都市の、一方ではドイツ王・ローマ皇帝に対するその地位に、他方で都市間の政治的ネットワーク化に焦点が当てられる。(…)また編纂された都市法の発展、その違反と刑罰も講義の関心事となる。さらに、「危機」、すなわち中世後期に多大な影響を及ぼすこととなる大ペストとその他の疫病、農業危機、温暖期の終焉などの諸要素、および地域における帝国、騎士・宮廷の貴族、異端と異端審問の開始、教育と芸術などもまた重要なテーマとなる。
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そのほか、毎冬学期に開催される連続公開講義(ちなみに前回のテーマは『世界史の分岐点』)ですが、今回のテーマは『歴史におけるエリート(Eliten in der Geschichte)』。早稲田大学のヨーロッパ文明史研究所が進める研究プロジェクトに通じるところがあります(参照:井内敏夫(編)『ヨーロッパ史のなかのエリート―生成・機能・限界―』太陽出版、2007年;森原 隆(編)『ヨーロッパ・エリート支配と政治文化』成文堂、2010年)。いくつか面白そうなタイトルも並んでるので、聴きに行ったらまたここでも紹介したいと思います。
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by schembart | 2010-10-20 00:31 | 講義・講演会・研究会

ドイツへ

無事にドイツへと戻ってきました。予想していたことですが、とっても寒い。アルゴイ地方では昨日、はじめて雪が降ったようです。お昼の気温も一桁。あっというまにドイツの冬です。またこの季節がはじまりました。

こちらの大学も今週あたりから冬学期の授業が始まります。いろいろとまた生活が動き始めるので、気を改めてがんばろう。まずはオーバーゼミナール報告。3週間後だから、しっかり準備しなくちゃ。

日本ではたくさんの本を購入して、いくつかは読み終え、いくつかはドイツに持参しました。ちょうど村上春樹さんのインタビュー集が新刊(『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』文藝春秋)で出てたのが嬉しかった。機内で読了。他にはポール・オースターの新刊(柴田元幸訳『オラクル・ナイト』新潮社)。報告が終わったらゆっくり読もうせ。あと個人的には、佐々井秀嶺氏の説法本(『必生 闘う仏教』集英社新書)が楽しみ。川上弘美さんの書評本(『大好きな本』文春文庫)やチャンドラーの『ロング・グッバイ』(村上春樹訳、ハヤカワ文庫)がちょうど文庫化されてたから、これも購入。この冬も、研究の合間の読書が楽しみです。日本で読み終えた内田樹『街場のメディア論』(光文社新書)は、ここ近年の内田先生の多くの本のなかでも一番おもしろく読めました。

あとは歴史関連の本もいくつか買いました。とくにお勧めなのは、河野淳『ハプスブルクとオスマン帝国―歴史を変えた<政治>の発明』(講談社メチエ選書、2010年)。著者の河野さんはぼくの先輩で、帰国した折にもお酒をご一緒させてもらいました。読みやすいので、歴史の専門家以外のみなさんにもおすすめです。あとは、narrensteinさんが情報をくれた水島司編『環境と歴史学 歴史研究の新地平(アジア遊学 136)』(勉誠出版、2010年)も買って、いくつかの論考を読みました。いままでここでもご紹介したヨアヒム・ラートカウの『自然と権力』がみすず書房から翻訳されるみたいです。これはとっても嬉しいニュース。楽しみ。ほかにも論文や研究書も手に入れましたが、まぁいーや。

あと帰国中に頂戴した抜き刷りです。どちらも日本を代表する歴史学の雑誌『史学雑誌』に掲載された論考。刺激になります。

- 黒田祐我「アンダルス社会から封建社会へ―農村社会構造研究とレコンキスタの新解釈」『史学雑誌』118-10、2009年

- 花房秀一「カペー朝末期のノルマンディにおける王権と都市―都市ルーアンの商業特権と紛争解決をめぐって」『史学雑誌』119-8、2010年

懸案のアウクスブルク州立・市立図書館問題ですが、ぞくぞくと反対声明がサイトに掲載されています。どうなることだろう。

あとはやっぱり日本食。お寿司に鍋。美味しかったなぁ。うめぼしもたんと食べてきました。帰国中はあんまりブログもアップできませんでしたが、またこつこつとこのブログを続けていきたいと思います。それじゃ、また。

恵那の夕暮れ。
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by schembart | 2010-10-18 15:12 | 文献拝受
ミュンヘンのKさんから情報をいただき(ありがとうございます)、ぼくも初めて知ったのですが、アウクスブルク州立・市立図書館(Augsburger Staats- und Stadtbibliothek)が閉鎖の危機に直面しているようです。財政問題がその理由みたい。閉鎖反対サイトも開設され、ここ数日メディアでも取り上げられています。ちょっとまだ詳しいことは分かりませんが、いくつかのサイトだけ以下に紹介しておきます。

封鎖反対サイト(新聞記事へのリンク付き)

アウクスブルク大学のニュースサイト

アウクスブルク州立・市立図書館にはとくに近世の印刷物が豊富に所蔵されており、ぼく自身はまだ研究で利用したことはありませんが、年代記などの叙述史料を扱った研究や近世の文学研究では、ここの史料が頻繁に利用されております。これまでの経緯や今後の展開など、詳細については追々またこのブログでも紹介したいと思っております。

昨年の市立文書館の害虫被害および移転問題(こちらこちらを参照)に続き、またまたアウクスブルクの文書館/図書館がこのようなかたちで注目されることになるとは…。
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by schembart | 2010-10-14 15:59 | ニュース

研究報告終了

前に宣伝しましたが、先週末は宗教改革史研究会で報告してきました。時間制限も特にない研究会報告でしたので、じっくりと議論もでき、いろいろと刺激をもらってきました。話をじっくり聞いてもらい、いろいろと質問やコメントをもらえるのはなんともありがたいことですね。聞きに来てくれたみなさまどうもありがとうございます。

Research-Mapに当日配布したレジュメと史料編をアップしておきました。ご関心のある方はどうぞご笑覧下さいな。

レジュメ史料(注意:史料の訳文にちょっぴり間違いがあるのを指摘してもらったのですが、訂正せずそのままアップしてあります)

次はオーバーゼミナール報告。日本の生活を満喫しちゃって、ドイツ語も忘れてる気がする…。頑張らないといけません。
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by schembart | 2010-10-13 11:37 | 研究

一眼レフ

友人のひとりからデジタル一眼レフを安価で譲ってもらいました。やったー。ありがとう!

試しに実家の庭に咲く花を撮ってみました。まだまだ使いこなせてないけど、じっくりと一眼に慣れていこうと思います。たくさん写真を撮ろう。
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おまけかえる。
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by schembart | 2010-10-06 11:02 | 留学生活