中近世ドイツ都市史を研究する渡邉さんの日々 2009年夏からドイツに留学中(2013年9月に帰国しました)


by schembart

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青空のクリスマス市

今年の11月は、例年と比べるとずいぶんと暖かい。青空のクリスマス市が続いております。昨年の日記と見比べると、ずいぶんと違って見えるかもしれません。(アウクスブルクのクリスマス市の歴史については、一昨年の日記をご参照くださいな。こちら。)

天気は違っても、クリスマス市にでる出店は、昨年と変わりありません。お店の位置から、売ってるものまで。変わったのは、グリューワインのカップに記された年号だけ。イルミネーションも去年とほぼ同じ。違いを見出すのは、なかなか困難な作業です。祭りごとに彩られたサイクルを、しっかりと繰り返しております。ぼくもまた、去年と同じように、クリスマス市を訪ねては、グリューワインを飲もうかどうかと思案するはずです。変わっていくものと、変わらないもの。そんなこと考えながら、今年もクリスマス市を歩こうと思います。

市庁舎とぺルラッハ塔が青空に映えております。
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今年もまた、ステーキ・サンド玉ねぎ付きを食べてしまいました。
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夜のクリスマス市は、また次回。乞うご期待。夕暮れでさようなら。
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by schembart | 2011-11-30 00:48 | 留学生活

凍る山の上の湖

昨日のなんちゃって登山は、ティロルのエーアヴァルト(Ehrwald)から山の上のゼーベン湖(Seebensee:1657 m)とドラゴン湖(Drachensee:1874 m)を目指しました。はじめての山なので下見登山となります。ミュンヘンは雨降りの朝でしたが、ガルミッシュを超えたあたりから青空が広がりました。スキーシーズン前ということで、車道も山道も空いていました。

ツークシュッピッツに連なる山並みを背に、歩き始めます。霜が降り、小川も凍っていました。
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一部岩場を登り、あとは静かな森のなかを歩きます。
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森を抜け、昼食をとり、ここからは林道をてこてこ歩きます。高い山に囲まれて、ほぼ日陰のなかを歩いてきましたが、ようやく太陽の光が届く地点まで。またすぐ高い山の下に隠れてしまいましたが、光に包まれるあの一瞬は、なんとも言いようのない瞬間です。
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気がつくと、ゼーベン湖が目の前に現れました。湖上氷結が起こっていました。氷の厚さは10センチくらいだったでしょうか。当たり前ですが、氷の上は、つるつると滑ります。ご注意ください。
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ここから、さらに200メートルの標高を登ります。そこにはドラゴンの湖が、これまた全面氷結して、目の前に現れます。2000mを超える山々に囲まれた、深緑の湖。氷の厚さは20センチくらいでしょうか。
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今回は下見ということで、周りに聳える山々の頂上には向かわず、ここから下山を開始。上から眺めるゼーベン湖。
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4時半には日の入りになり、森のなかはすぐに暗くなります。足早に下山。夕焼けが綺麗です。
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夜はメンバーのご自宅で餃子を頂きました。美味しかったぁ。写真を撮るのも忘れて、お腹一杯になるまで頂いてきました。ゾイエルン湖といい、今回の二つの湖といい、天上の湖には、ちょっとだけ神秘的な雰囲気があります。静粛な気持ちになってしまいました。夏もきっと美しいのだろうなぁ。今回は残念ながら「お花編」がありません。春を待ちましょう。
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by schembart | 2011-11-27 19:11 | 登山
Rolf Kießling / Wolfgang Scheffknecht (Hg.), Umweltgeschichte in der Region (FORUM SUEVICUM Bd. 9), Konstanz 2011.
『地域における環境史』

2009年11月にメミンゲンで開催された研究大会(ぼくも聞きに行きました。詳細は、こちら)の成果が論文集として刊行されました。キースリング先生が編者となっております。ぼく自身の研究にも大いに参考になりそうです。以下が目次。

*******

Rolf Kießling
Einführung
導入

I. Klimageschichte und Wetterbeobachtung
気候史と気象観測


Heidi Escher-Vetter
Klimaentwicklung und Gletscherverhalten in Mitteleuropa seit 1500
1500年以降の中央ヨーロッパにおける気候変動と氷河の動き

Peter Winkler
Die Wetterstation Hohenpeißenberg und die Revision seiner meteorologischen Daten
ホーエンパイセンベルク気象観測所と気象データの修正

Hans-Jörg Künast
In der Früh sehr kalt, nachmittags schön - Augsburger Wetteraufzeichnungen zwischen 1579 und 1588
"朝はとても寒く、午後は快い"―アウクスブルクの天気録(1579-1588年)

II. Folgen der "Kleinen Eiszeit": Landwirtschaft
“小氷期”の結果:農業


Christian Jörg
So wir warm sollen han, so komen kelten. Klima, Witterungsextreme und ihre Relevanz für die europäischen Hungerjahre um 1438
"暖かいはずの時に、寒い"―気候、異常気象、1438年頃のヨーロッパ飢饉との関連性

Stefan Sonderegger
... der Zins ist abgelon ... Aushandeln von Schadensteilungen zwischen Grundherren und Bauern in schwierigen Zeiten der Landwirtschaft
"…貢租は支払われた…"―農業の困難期における土地領主と農民との損害分割に関する討議

III. Wandlungen von Wirtschaftsformen: Wald und Moor
経済形式の変容:森林と湿原


Gerhard Immler
Plobleme der Waldnutzung in Schwaben, dargestellt am Beispiel des Fürststifts Kempten
シュヴァーベンにおける森林利用の諸問題、ケンプテン修道院の事例から

Klaus Brandstätter
Maßnahmen zur Sicherung der Holzversorgung in der frühen Tiroler Montanindustrie
初期ティロル鉱山業における木材供給安定化のための諸対策

Paul Hoser
Die Donaumooskultivierung und ihre Folgen
ドナウ湿原の開墾とその結果

IV. Umgang mit Seuchen: "Heiliges Feuer" und "Pest"
疫病との付き合い:“聖なる火”と“ペスト”


Peer Friess
Das "Heilige Feuer". Umweltgeschichtliche Aspekte eines medizinischen Phänomens
"聖なる火":医療現象の環境史的観点

Christine Werkstetter
... eine so gefährlich güfftig und anstekende Krankheit und ... warum es die Juden vorzüglich betroffen habe. Zum Seuchendiskurs im 18. Jahrhundert
“非常に毒性の強い、伝染性の病気”、そして、“なぜその病気はユダヤ人に優先的に罹るのか”:18世紀における疫病言説について

V. Wahrnehmungen: Tiere und Tierschutz
認識:動物と動物保護


Barbara Rajkay
Hunde in der Kirche, Schweine auf den Gassen
教会に犬、通りに豚

Gerhard Hetzer
Mensch und Tier im Schlachthaus. Über Zustände und Wandlungen im 19. Jahrhundert
屠畜場における人間と動物:19世紀における状況と変化

******

環境史研究というとグローバル・ヒストリーとしての側面が強調されがちで、ともすると、地域や時代に即した実証研究とは相性が合わないと思われてしまうかもしれません。ですが、最近は日本でもドイツでも、環境史の視角を用いることで、地域研究を深め、その幅を広げようとする試みが見られるようになりました。本書は、環境史研究の動向をおさえたうえで、あくまでローカルな事例にこだわります。東シュヴァーベンが主な対象地域ですが、ザンクト・ガレン(スイス)やシュヴァーツ(ティロル)の事例も見られます。1章は気候、2章はその農業への影響、3章は森林・湿原、4章は疫病、5章は動物をそれぞれにテーマとしております。キースリング先生の序論だけ読んで、個別論文はまだ手をつけていませんが、面白い議論があれば、また改めてご紹介したいと思います。とりあえずアウクスブルクの天気録(1579-1588年)を扱ったキューナスト論文から読んでみようかな。

「地域に即した環境史」は、じつは博士論文以後に取り組みたいと思っているテーマなのです。本書はそのさいの重要な導き手になってくれるはずなので、いずれまた、じっくりとその詳細を紹介できれば良いなと考えております。とりあえずは、博士論文の完成に向けてがんばらないといけません。とにもかくにも、がんばろう。ふぁいと。
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by schembart | 2011-11-25 00:49 | 文献紹介

小さな世界

ホッホプラッテお花・その他編です。
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by schembart | 2011-11-23 00:55 | 登山

日曜登山は良い天気

今回は日曜登山。ティロルのアンマー森林(Ammerwald)からバイエルン側に入り込み、「小窓」(Fensterl)を超えてホッホプラッテ(Hochplatte:2082m)の登頂を目指します。天気は最高、登山日和。青空が広がっております。「小窓」までは、歩きやすい登山道。途中で昼食をとりながら、のんびりと登ります。
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たくさんカモシカが駆け回っていました。見えるかな?
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「小窓」に到着、窓をのぞくとアルゴイ地方が見渡せます。
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振り返ると、大きな口のなかにいるみたいな感じです。
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「小窓」の上を歩く登山家親子。
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ここからは尾根歩き。岩場の道を登ります。景色は最高。もこもこの雲も出てきました。
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ようやく登頂!!
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下山開始。日没前に帰られるか!?
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山歩きに尾根わたり、美味しい昼食にカモシカまで、充実した秋登山となりました。そろそろ雪山登山がはじまるころかもしれません。久しぶりにイタリア・レストランで夕食。カルボナーラでお腹も満腹で、帰途に着きました。
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by schembart | 2011-11-21 19:36 | 登山
Reinhold Schaal, Waldzustände als Spiegel gesellschaftlicher Ansprüche. Die Entwicklung von Wäldern auf der mittleren Schwäbischen Alb und im nördlichen Oberschwaben seit dem 16. Jahrhundert (Schriften zur südwestdeutschen Landeskunde Bd. 72), Ostfildern 2011.
ラインホールト・シャール『社会要求を映し出す森林状態―16世紀以来の中央シュヴェービッシュ・アルプと北オーバーシュヴァーベンにおける森林展開』

森林史に関する最新の研究書。著者ラインホールト・シャール氏は、歴史の専門家ではなく、バーデン・ヴュルテンベルクの農業空間・消費者保護省(Ministerium für Ländlichen Raum und Verbraucherschutz)で林業・自然保護を担当されているお役人さん。本書は、2010/11年にチュービンゲン大学の地理学部に提出された博士論文がもとになっております。指導教授は、著名な歴史地理学者で、森林研究でも多くの著作があるヴィンフリート・シェンク教授(Prof. Dr. Winfried Schenk、現在はボン大学に在職)。以下が目次となります。

******

1. Problemstellung und Forschnungsansatz
問題提起と研究のアプローチ

1.1. Problemstellung
問題提起
1.1.1. Fragen und Ziele
問いと目的
1.1.2. Stand der Forschnung
研究状況
1.2. Forschnungsansatz
研究のアプローチ
1.3. Quellen
史料

2. Natürliche und kulturräumliche Grundlagen
自然・文化空間上の基礎

2.1. Narturräumliches Potential
自然空間上の可能性
2.1.1. Topographie
地誌
2.1.2. Geologie und Böden
地質と土壌
2.1.3. Klima
気候
2.1.4. Vegetation, Natürliche Waldgesellschaften
植生、自然の森林社会
2.1.5. Forstliche Standortskunde
林業上の生息学
2.2. Kulturräumliche Gegebenheiten
文化空間上の条件
2.2.1. Besiedelung
定住
2.2.2. Landnutzung
土地利用
2.2.3. Herrschafts- und Besitzverhältnisse
支配・所有関係
2.2.4. Handel und Gewerbe
交易と生業
2.3. Brüche in der Entwicklung
展開の終焉

3. Bedeutung und Formen historischer Waldnutzungen für die Waldentwicklung auf der mittleren Schwäbischen Alb und im nördlichen Oberschwaben
中央シュヴェービッシュ・アルプと北オーバーシュヴァーベンの森林展開における歴史的森林利用の意味と形式

3.1. Holznutzungen
木材利用
3.1.1. Holznutzung allgemein
木材利用一般
3.1.1.1. Holz als Energielieferant
エネルギー供給源としての木材
3.1.1.2. Holz als Konstruktionsmaterial und Werkstoff
設計原料と材料としての木材
3.1.1.3. Sonstige Holzverwendungen
その他の木材使用
3.1.1.4. Holzbezug und dessen Regelung
木材の調達とその規制
3.1.2. Holznutzung im Untersuchungsgebiet
分析対象地における木材利用
3.1.2.1. Holznutzung im Teilgebiet Alb bis 1800
アルプにおける木材利用、1800年まで
3.1.2.2. Holznutzung im Teilgebiet Oberschwaben bis 1800
オーバーシュヴァーベンにおける木材利用、1800年まで
3.1.2.3. Holznutzung im Untersuchungsgebiet ab 1800
分析対象地における木材利用、1800年以降
3.1.2.4. Gemeinsamkeiten, Unterschiede, Besonderheiten
共通点、相違点、特徴
3.2. Waldweidenutzung
林内放牧
3.2.1. Waldweide allgemein
林内放牧、一般
3.2.2. Waldweide im Untersuchungsgebiet
文政対象地における林内放牧
3.2.2.1. Waldweide im Teilgebiet Alb
アルプにおける林内放牧
3.2.2.2. Waldweide im Teilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける林内放牧
3.2.2.3. Gemeinsamkeiten, Unterschiede, Besonderheiten
共通点、相違点、特徴
3.3. Streunutzung
藁利用
3.3.1. Streunutzung allgemein
藁利用、一般
3.3.2. Streunutzung im Untersuchungsgebiet
分析対象地における藁利用
3.3.2.1. Streunutzung im Teilgebiet Alb
アルプにおける藁利用
3.3.2.2. Streunutzung im Teilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける藁利用
3.3.2.3. Gemeinsamkeiten, Unterschiede, Besonderheiten
共通点、相違点、特徴
3.4. Grasnutzung
草地利用
3.4.1. Grasnutzung allgemein
草地利用、一般
3.4.2. Grasnutzung im Untersuchungsgebiet
分析対象地における草地利用
3.4.2.1. Grasnutzung im Teilgebiet Alb
アルプにおける草地利用
3.4.2.2. Grasnutzung im Teilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける草地利用
3.4.2.3. Gemeinsamkeiten, Unterschiede, Besonderheiten
共通点、相違点、特徴
3.5. Waldfeldbau
林内農業
3.5.1. Waldfeldbau allgemein
林内農業、一般
3.5.2. Waldfeldbau im Untersuchungsgebiet
分析対象地における林内農業
3.5.2.1. Waldfeldbau im Teilgebiet Alb
アルプにおける林内農業
3.5.2.2. Waldfeldbau im Teilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける林内農業
3.6. Wildbestände und Jagd
野獣生息と狩猟
3.6.1. Wildbestände und Jagd, allgemein
野獣生息と狩猟、一般
3.6.2. Wildbestände und Jagd im Untersuchungsgebiet
分析対象地における野獣生息と狩猟
3.6.2.1. Wildbestände und Jagd im Teilgebiet Alb
アルプにおける野獣生息と狩猟
3.6.2.2. Wildbestände und Jagd im Teilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける野獣生息と狩猟
3.6.2.3. Gemeinsamkeiten, Unterschiede, Besonderheiten
共通点、相違点、特徴
3.7. Auswirkungen der Waldnutzungen
森林利用の諸影響
3.7.1. Auswirkungen der Holznutzungen
木材利用の諸影響
3.7.2. Auswirkungen der Waldweide
林内放牧の諸影響
3.7.3. Auswirkungen der Streunutzung
藁利用の諸影響
3.7.4. Auswirkungen der Grasnutzung
草地利用の諸影響
3.7.5. Auswirkungen des Waldfeldbaus
林内農業の諸影響
3.7.6. Auswirkungen der Wildbestände und der Jagd
野獣生息と狩猟の諸影響
3.7.7. Auswirkungen der Waldnutzungen im Untersuchungsgebiet
分析対象地における森林利用の諸影響
3.8. Zusammenfassende Bewertung der historischen Waldnutzungen im Untersuchungsgebiet
分析対象地における歴史上の森林利用の評価まとめ

4. Waldzustände - Waldentwicklung
森林状態―森林展開

4.1. Waldzustände
森林状態
4.1.1. Untersuchungsteilgebiet Alb
アルプ
4.1.2. Untersuchungsteilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベン
4.2. Waldentwicklung im Untersuchungsgebiet
分析対象地における森林展開
4.2.1. Waldentwicklung im Untersuchungsteilgebiet Alb
アルプにおける森林展開
4.2.2. Waldentwicklung im Untersuchungsteilgebiet Oberschwaben
オーバーシュヴァーベンにおける森林展開
4.2.3. Darstellung der Waldentwicklung im Untersuchungsgebiet
森林展開の描写
4.2.4. Brüche in der Waldentwicklung
森林展開の終焉
4.3. Wahrnemung von Waldzuständen und Waldentwicklung
森林状態と森林展開の認識

5. Waldentwicklung auf der Alb und in Oberschwaben im Spiegel der Bedürnisse der Gesellschaft
アルプ、オーバーシュヴァーベンにおける社会の要求を映し出す森林展開

5.1. Ansprüche der Gesellschaft an den Wald in ihrem Wandel - Waldfunktionen und deren Veränderungen
森林にたいする社会の要求とその変容―森林機能とその変化
5.1.1. Waldnutzungen als Ansprüche der Gesellschaft an den Wald und deren Veränderung
森林に対する社会の要求としての森林利用とその変化
5.1.2. Waldfunktionen und deren Wandel
森林機能とその変容
5.1.2.1. Ernährungs- und Nutzfunktion des Waldes bis in das 19. Jahrhundert
19世紀までの森林の扶養・利用機能
5.1.2.2. Primat der Holzproduktion im 19. und 20. Jahrhundert
19~20世紀における木材生産の優先
5.1.2.3. Multifunktionale Forstwirtschaft des 20./21. Jahrhunderts
20~21世紀における多機能的な林業
5.2. Die Bedeutung der Waldentwicklung für das regionale Entwicklungspotential
地域の発展可能性のための森林展開の意味

6. Waldnutzungen, Waldzustand und Waldwntwicklung auf der mittleren Schwäbischen Alb und im nördlichen Oberschwaben: Übersicht und Ausblick
中央シュヴェービッシュ・アルプと北オーバーシュヴァーベンの森林利用、森林状態、森林展開:概観と展望


7. Zusammenfassung
まとめ


*******

本書の対象地であるシュヴェービッシュ・アルプは、都市ウルムの北側に広がる地域、オーバーシュヴァーベンは、ウルムの南側に広がる地域となります。さまざまに利用されてきた結果としての森林状態は、森林に対する人間社会の要求を映し出している、と著者は主張します。16世紀から1800年頃にかけては、主に燃料材供給、林内放牧、藁利用、草地利用、林内農業の場として、多様に機能していた森林は、19世紀には(地域によって時間幅に違いはあるものの)、林業学(Forstwissenschaft)の発達を背景に、純粋なる木材生産地として意識されるようになったと言います。20世紀には、かつての燃料材供給地や林内農業の場としての森林は忘れ去られ、その保護機能やリクリエーション機能が注目されるようになりました。気候の変動を森林利用の変容の主要要因と見るのも、本書の特徴のひとつです。

細かな数値に裏付けられた数多くの表や地図を付した本書は、自然科学としての地理学の視点から森林のたどってきた歴史を個別地域に即して実証的に叙述しております。森林をめぐる支配関係や、村落共同体および都市の森林利用の違いなど、森林をめぐる人間集団の動きに注目するヨアヒム・ラートカウマルティン・シュテューバーの著作と比べると、本書はむしろ、森林をめぐる自然科学上の変遷に焦点を当てております。ただ、環境史や森林史をめぐる最新の研究動向にも十分に配慮されており、森林めぐる学際研究のひとつの成果であると言えるかと思います。
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by schembart | 2011-11-20 03:32 | 文献紹介

クリスマス市に向けて

今日は、アウクスブルク大学の法学部が主宰する連続公開講演会を聞きに行ってきました。冬学期の連続講演のテーマは、「魔女と魔女迫害―学際的アプローチ」("HEXEREI UND HEXENVERFOLGUNG - INTERDISZIPLINÄRE ANNÄHERUNG")というもの。今日は、刑法史の専門家、イェーナ大学のギュンター・イェロウシェク教授(Prof. Dr. Dr. Dr. h.c. Günter Jerouschek)による講演でした。題目は、「ハインリヒ・クラーマー、マレウス・マレフィカールム、そして”ニュルンベルクの魔女への鉄槌”」(Heinrich Kramer (Institoris), der Malleus Maleficarum und der ´Nürnberger Hexenhammer')というもの。

イェロウシェク教授とヴォルフガング・ベーリンガー教授が編纂した『魔女への鉄槌』は、ドイツでも版を重ねております。魔女迫害にご関心のある方は、どうぞ手にとって見てください。

Heinrich Kramer (Institoris), Der Hexenhammer. Malleus maleficarum. Eingeleitete Neuübertragung ins Deutsche, hrsg. v. Günter Jerouschek und Wolfgang Behringer, München 2000; 2. Aufl., 2001; 3. Aufl. 2003.

まだまだ面白そうな講演が続きそうなので、暇を見つけて聞きに行こうと思います。

気がつくと、そろそろクリスマス市の季節です。アウクスブルクの市庁舎前でも、着々と準備が進められております。来週にはスタートされるようなので、また当ブログでもクリスマス市の様子をご紹介したいと思います。温かいグリューヴァインを飲むのが楽しみです。
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by schembart | 2011-11-18 06:39 | 留学生活
Gerhard Fouquet / Gabriel Zeilinger, Katastrophen im Spätmittelalter, Darmstadt 2011.
ゲルハルト・フーケー/ガヌリエル・ツァイリンガー『中世後期の大災害』

中世後期の災害史に関する最新の概説書。著者はキール大学経済・社会史講座のゲルハルト・フーケー教授ガブリエル・ツァイリンガー博士のお二人。かつてぼくもその論考を翻訳させてもらったことのあるゲルハルト・フーケー先生は、いまではキール大学の学長を務めていらっしゃるみたいです。すごい。

本書は、当ブログでも以前に紹介しました『天の采配により』、『東アルプスにおける極端な自然現象』と比べ、より一般向けに書かれております。3月の東日本大地震、大津波、原発事故以後に出版されたというのも、本書のひとつの特徴と言えるかもしれません。「序論」では、「残念ながら本書執筆中にも世界のあらゆる場所で大災害が起こってしまった」と、日本の大震災にも触れられております。本書は、単に「災害に関する歴史書」であるだけでなく、それを「乗り越えようとする人々」の歴史を叙述することを目標としております。以下が目次。

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Vorwort
はじめに

Einleitung - Katastrophen als "conditio humana"
導入―「人間の条件」としての大災害

Wassernöte - Basel, 14. Juni 1529 und 4. Juli 1530
水難―1529年6月14日、1530年7月4日、バーゼル

Sturmfluten - Mytos Rungholt
暴風津波―ルングホルトの神話

Schiffsuntergänge - Mittelmeer und Nordmeer
船舶沈没―地中海と北海

Die Erbe bebt - Erlebnisse aus dem 14. und 15. Jahrhundert
地震―14~15世紀の経験

Nicht nur eine ungnädige Natur: Hunger
情け容赦ないのは自然だけではない:飢饉

Die Menschen und das Feuer: Brennende Städte - Helfen, Löschen
人間と炎:燃えゆく都市―救助、消化

Epidemien - und kein Ende
終わりなき疫病

"s ist Krieg" - Süddeutschland 1449/50 und Neuss 1474/75
「戦争だ」―1449/50年南ドイツ、1474/75年ノイス

Geld, Gier, Glück? Herrschaftliche Betrüger - Katastrophen des Geldes
お金、貪欲、幸福?統治するペテン師―お金の災害

Extremereignisse - eine Schlussbetrachtung
異常事態―最終考察

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本書では、地震や洪水などの自然災害だけではなく、飢饉、戦争、悪貨がもたらす経済危機なども、大災害(Katastrophen)に数えられております。大災害は非日常的な出来事であると同時に、「人間の条件」(アルノ・ボルスト)としてある。本書は、中世後期のひとびとがそれをどのように乗り越えようとしたのか、それを具体的に叙述していきます。災害史にご関心のある方は、ぜひ手にとってみてください。ぼくも時間をみつけて読み進めようと思います。

著者のひとり、ゲルハルト・フーケー教授については、以下の文献が日本語でも読むことができます。ぼく自身も、その翻訳に携わさせてもらいました。ご関心のある方は、目を通してみてください。

ゲルハルト・フーケ(佐久間弘展、菊池雄太、渡邉裕一共訳)「中世後期から近世にかけての都市建築と都市像」『比較都市史研究』25-2 (2006), 35-55頁(こちら

佐藤敏光「〔文献紹介〕Gerhard Fouquet, Bauen für die Stadt. Finanzen, Organisation und Arbeit in Kommunalen Baubetrieben des Spätmittelaters. Eine vergleichende Studie vornehmlich zwischen den Städten Basel und Marburg (Städteforschung Reihe A 48), Köln/Weimar/Wien, Böhlau 1999, X+614 S.」『西洋史論集』第6号(2003年)、107-115頁(こちら
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by schembart | 2011-11-15 02:47 | 文献紹介

小さな世界

ベネヴァントお花編。昨年8月今年9月の様子と比べてみると、面白いかもしれません。
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by schembart | 2011-11-14 18:19 | 登山

山の主に出会う

久方ぶりのなんちゃって登山は、9月にも登ったあのベネヴァント。ただし今回は、いつもの北壁攻略ルートではなく、南ルートからの登頂を目指しました。ずいぶんと寒くなりつつある南ドイツですが、昨日は青空も広がって、絶好の登山日和。歩いていると汗も出てきます。ヤッヘナウ(Jachenau)の村から登山開始。片道4時間の看板の指示にしたがい、森のなかへ。空気が心地良い。落ち葉を踏みしめながら、上を目指して歩きます。
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昼食をとり、元気を取り戻したあとで、上を目指して再び歩き始めます。頂上はいまだ見えず、先は長い。それでも頑張って歩き続けると、目の前が開けてきます。まだまだ歩くと、ようやくてっぺんの十字架が見えてきました。
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ようやく頂上へ到着ー。ハスキー犬も登頂を喜んでおりました。
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写真を撮り、休憩して、下山を急ぎます。
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下山途中で、立派な角を持つ大きな岩山ヤギ(Steinbock)と遭遇。西日を浴びる姿は山の主そのもの。尊厳な雰囲気があたりを包みこみます。こちらもぐっと力が入ってしまいます。隊長による写真は、なんちゃって山岳狂会のブログをご覧ください。格好良い。
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興奮さめやらぬなか、先を急ぎます。もうすぐ日も暮れそうです。夕日に照らされた山は美しい。
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真っ暗になってしまいました。ライトを付け、星空の下を帰ってきました。麓のレストランで夕食。満腹になりました。久しぶりの登山は、また20キロ超え。疲れたけども、岩山ヤギとも遭遇できて、思い出深い登山となりました。
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by schembart | 2011-11-13 18:37 | 登山